今回の問題はスラスラ計算できそうですね。
しかし、注意しなければいけないのが符号です。大人でもうっかりミスをしてしまう場合が多くあります。
今回は計算方法を二通り用意しましたので、どっちの方が簡単に計算できるか比べてみてください。
効率良く計算する方法を考えることは、きっと普段の仕事などでも役に立つスキルなのではないでしょうか。
問題
次の計算をしなさい。
−9+(−9)+(−9)+(−9)+(−9)
「−9」だけで構成されている足し算の問題ですね。
解説
この問題の答えは「−45」です。
二通りの方法で計算してみましょう。
まずは、地道に足し算を繰り返していく方法です。
符号がマイナス同士の足し算では、答えもマイナスになることに注意しましょう。
また、すべてが足し算なので計算順序に優先順位はありませんから、左から順番に計算していけば答えに辿り着くことができますね。
−9+(−9)+(−9)+(−9)+(−9)
=−18+(−9)+(−9)+(−9)
=−27+(−9)+(−9)
=−36+(−9)
=−45
一つ一つの計算自体は簡単でしたね。
しかし、途中式が長くなるとどこかで計算ミスをしてしまうかもしれません。
そこでおすすめなのが次の方法です。
注目するべきポイントは「同じ数が何度も足されている」ということです。
算数において、長くなりがちな同じ数の足し算をスッキリまとめる方法がありましたね。
それは「掛け算」です。
例えば、2×3という式は2+2+2という同じ数の足し合わせと同じ答えになります。
この方法をうまく利用すると、−9が合計で5回足し合わせられているので、
−9+(−9)+(−9)+(−9)+(−9)
=−9×5
=−45
こちらも符号に注意してくださいね。
スッキリした途中式になるので、計算ミスをする可能性が減りましたね。
まとめ
今回は、二つの方法で計算してみました。
どちらの計算の方が効率良く計算できるかは一目瞭然ですね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。
監修:株式会社かえでプロダクション(公式HP)
「編集技術で過去と未来をつなぐ」小学生・中学生・高校生の学習用教材を執筆・編集・校正する編集専門のプロダクション。英語・算数/数学・国語・理科・社会の主要5科目のテキストやドリル、テストや模試、デジタル系の教材など幅広く制作。教材からできる教育を目指し、教育業界を支える会社。会社独自の福利厚生が充実しており、社員が働きやすい環境を整え、新しい働き方で第三者機関から認定を受けている。
同じ数の計算にもう一問挑戦!