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意外と正解者が少ないかも?!「秒速3m→時速何m?」

  • 2024.7.21
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小学校で習う算数の中でも、「速さ」にまつわる問題を難しいと感じる方が多いですよね。

難しいと感じる原因は覚えにくい公式がたくさんあることや、単位がkmやm、時間、分、秒など多数存在していることなどが挙げられます。

今回はその中でも特にややこしい単位の変換についての問題です。

正しく単位を変換して苦手を克服していきましょう。

問題

(問題)
秒速3mは、時速何mですか。

1秒で3m進むとき1時間では何m進むのか、ということですね。

このとき、単位の変換が必要な点は1秒→1時間という時間のみで、距離を表す単位の「m」は変換の必要がないことを理解しておきましょう。

それでは、順を追って考えてみましょう。

解説

この問題の答えは「時速10800m」です。

kmに直すと時速10.8kmになります。

秒と時間の間には分がありますから、単位を変換をする際にも、秒速→分速→時速の順で行います。

ではまず、秒速→分速の変換からやり方を思い出していきましょう。

秒速→分速

注目するのは1分=60秒ということです。

秒速3mとは「1秒で3m進む」という意味でした。

これを分速にするということは、「1分=60秒で何m進むか」という計算になりますね。

1秒で3mですから、60秒では3m×60=180m進むということが分かります。

もちろん秒速4mでも秒速5mでもこの計算は成り立ちますから、まとめると

<秒速→分速の変換方法>
秒速の値に60を掛ける。

※分速→秒速に変換するときは分速の値を60で割る。

となります。この調子で分速→時速の変換もやってみましょう。

分速→時速

こちらも先ほどと同じように考えると、1時間=60分ということで、出てきた数字は秒速→分速の変換のときと同じ60ですね。なので、計算自体はまったく同じように行うことができるはずです。

<分速→時速の変換方法>
分速の値に60を掛ける。

※時速→分速に変換するときは時速の値を60で割る。

これらをもとに、改めて秒速から時速への変換を計算してみましょう。

秒速→時速

3×60=180 ←秒速3mから分速180mへ変換

180×60=10800 ←分速180mから時速10800mへ変換

これで答えを出すことができましたが、秒速から時速への変換は60を2回かけたということに注目すると、分速を挟まずに変換することもできます。

<秒速→時速の変換方法>
秒速の値に60×60=3600を掛ける。

※時速→秒速に変換するときは時速の値を3600で割る。

一度、分速を挟んで丁寧に変換してもいいですし、一気に3600を掛けても答えは同じになります。

まとめ

秒速→分速への変換と、分速→時速への変換は、計算方法も考え方も同じなので、意外とややこしくないのです。

これをきっかけに、複雑な単位の変換を克服しましょう!

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。  


文(編集):うおうお
数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。

監修:株式会社かえでプロダクション(公式HP

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「編集技術で過去と未来をつなぐ」小学生・中学生・高校生の学習用教材を執筆・編集・校正する編集専門のプロダクション。英語・算数/数学・国語・理科・社会の主要5科目のテキストやドリル、テストや模試、デジタル系の教材など幅広く制作。教材からできる教育を目指し、教育業界を支える会社。会社独自の福利厚生が充実しており、社員が働きやすい環境を整え、新しい働き方で第三者機関から認定を受けている。


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