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大人が意外と解けない数学「34−12÷(−2)」→何秒かかる?

  • 2024.8.1
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学校で習った計算の中には、大人になってから使う機会が限られているものがあります。

一見、簡単にできそうな計算問題でも、計算しているうちに「おや?」っと手が止まることがあるのは、計算方法をいつの間にか忘れているからかもしれません。

さて、今回の計算問題、あなたはすぐに計算できるでしょうか。

問題

次の計算問題をしてください。
34−12÷(−2)

理想の解答時間は5秒です。

解答

正解は、「40」です。

もしかすると、−11という答えにたどり着き、正解と違うことに驚いた人もいるかもしれませんね。

では、次の「ポイント」でこの問題の正しい計算方法を確認してみましょう。

ポイント

この問題のポイントは、計算の順序+負の数の割り算の計算方法です。

改めて、今回出題された計算式を見てみましょう。

34−12÷(−2)

最初に34−12を計算して22を得てから、÷(−2)を計算してしまいませんでしたか?

実はこの問題、最初に計算すべきは34−12ではなく、−12÷(−2)の部分なのです。

34−12÷(−2)

これは、「足し算や引き算よりも、掛け算や割り算の方を先に計算する」という計算順序のルールがあるためです。

さて、−12÷(−2)は負の数÷負の数という、負の数どうしの割り算の形になっています。

正の数の割り算しか覚えていないと戸惑ってしまいますが、次の計算ルールに従えばすぐに計算方法が分かります。

<負の数の計算ルール>
・同符号どうしの割り算→答えは正の数
18÷6=+3
−18÷(−6)=+3

・異符号どうしの割り算→答えは負の数
−18÷6=−3
18÷(−6)=−3

今回は「同符号どうしの割り算」に当てはまりまり、答えは正の数になります。

−12÷(−2)=+6

よって、この問題は次のように計算できます。

34−12÷(−2)
=
34+6
=
40

答えが出ましたね。

まとめ

今回の問題はいかがでしたか?

うっかり34−12から計算してしまうと、−11という間違った答えを出してしまいます。

一見簡単そうに見える計算式でも、計算の順番と負の数の計算ルールがあっているかどうか確認しながら計算することが大事です。

ぜひ他の問題にも挑戦して、正解を目指してみてください。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。