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大人が意外と間違える算数「36−18÷6÷3」→正しく計算できる?

  • 2024.7.31
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分数も小数も登場しない単純な計算問題。

暗算でさっと計算して答えを見てみると、思っていた数字とは違い戸惑ってしまったことはありませんか?

そんなときは、思わぬポイントにつまずきがあるはず。

もう一度計算の仕方を確かめることが大事です。では、今回の問題、あなたは正しい答えにたどり着けるでしょうか。

問題

次の計算をしてください。
36−18÷6÷3

解答

正解は、「35」です。

間違えてしまった人は、次の「ポイント」でつまずきの原因がどこにあるのか確認してみましょう。

ポイント

この問題のポイントは、計算の優先順位です。

今回の問題では、数式に引き算と割り算が混ざっています。

36−18÷6÷3

もし、左から順に計算していけば計算過程は次のようになり、答えは1になるはずです。

36−18÷6÷3
=18÷6÷3
=3÷3
=1

しかし、この計算の仕方は正しくありません。

なぜなら、計算の優先順位は引き算よりも割り算の方が高いからです。

では、割り算を優先して次のように計算すればどうでしょうか?

36−18÷6÷3
=36−18÷2
=36−9
=27

しかし、この計算も間違いです。

なぜなら、この式には割り算が二つ含まれており、6÷3は18÷6よりも後に出てくる割り算だからです。

足し算や掛け算には、「順番を変えて計算してもよい」という結合の法則がありますが、割り算には当てはまりません。

割り算では順番を変えることはできず、登場した順に左から計算しなくてはなりません。

よって、最初に計算すべきは36−18でも6÷3でもなく、18÷6です。

36−18÷6÷3
=36−3÷3

18÷6=3を計算したら、次に計算すべきはもう一つの割り算、3÷3です。

36−3÷3
=36−1
=35

これで答えが出ましたね。

まとめ

今回は、引き算と割り算が混じった計算問題に挑戦しました。

四則演算の種類によって、計算の優先順位は変わってきます。

また、割り算には結合の法則が当てはまらないので、登場した順に解いていきましょう。

計算のルールが頭に入ったら、ぜひ他の問題にも挑戦してみてくださいね。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


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