式の長さと計算にかかる手間は比例することが多いですが、長い式の中には案外簡単に計算できてしまう例外も存在します。
もちろん、簡単に計算するためには計算方法を正しく理解している必要があるのですが…。
今回の問題、あなたは正しく計算できるでしょうか?
問題
次の計算をしてください。
16+14−0×31÷13
解答
正解は、「30」です。
今回の問題、計算式は長いものの、正しい計算ルールに則って進めればすぐに計算できます。
では、その計算ルールとは何なのでしょうか。
次の「ポイント」で確認してみましょう。
ポイント
この問題のポイントは、計算の順序です。
まず、この問題を左から順番に解いていったときのことを考えてみましょう。
16+14−0×31÷13
16+14−0は30ですから、次に30×31を計算し、さらに÷13する…。とても大変ですね。
しかし、この計算過程は間違いです。
なぜなら計算の優先順位は足し算、引き算よりも、掛け算、割り算の方が高いからです。
よって、今回の問題では16+14ではなく0×31から計算を始めます。
16+14−0×31÷13
0にはどんな数を掛けても0になります。これは、0円の商品をどれだけ買い物かごに入れても、料金を請求されないことを考えれば納得できるでしょう。
つまり、0×31は0です。
16+14−0÷13
次に割り算部分を計算します。
16+14−0÷13
0はどんな数で割っても0です。
0円を何人で分けても、一人当たりもらえるお金は0円になるイメージです。
つまり0÷13も0です。
16+14−0
のこりは足し算と引き算だけなので、左から順に計算していきます。
といっても、−0は答えに影響を与えませんから、16+14=30を計算すればこの問題は終わります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
計算の優先順を間違えず正しい手順で進めていけば、とても簡単に答えが出せる問題でした。
正解を出すためには、計算の正確さだけでなく計算ルールの知識も必須です。
他の問題にも挑戦して、さまざまな計算ルールを覚えてみませんか。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
0を含む計算にもう一問挑戦!