1. トップ
  2. 大人が意外と答えられない算数「55÷0.5」→一瞬で解ける?

大人が意外と答えられない算数「55÷0.5」→一瞬で解ける?

  • 2024.8.3
undefined

小数を含んだ割り算は、いくつかの解法があります。

普段電卓を使って計算していると、「小数点をどのように扱うのか」という部分が曖昧になってしまうかもしれません。

今回は、電卓を使わずに自分自身で計算をしてみましょう!

問題

次の計算をしなさい。
55÷0.5

小数点をどのように扱うかに気をつけて計算をしましょう。

正しい答えを求めることができるでしょうか。

解説

今回の問題の答えは「110」です。

この問題はいくつかの解法があります。

ここでは三つの解法を紹介します。

筆算で計算

割り算では、「割る数と割られる数の双方に同じ数をかけても、計算結果が変わらない」という性質があります。

小数点を消すために、それぞれを10倍しましょう。

55を10倍→550
0.5を10倍→5

「55÷0.5」の答えは、「550÷5」と同じ。

これは、筆算の計算において、小数点を一つ動かしているのと同様です。

550÷5=110なので
55÷0.5=110

undefined

分数で計算

割り算は、分数に直して計算することができます。

分数になった後は、約分をしましょう。

55÷0.5 = 55/0.5

分母に小数がありますが、分母・分子に10を掛けましょう。

すると550/5=110となります。

「分母・分子に10を掛ける」という操作は、筆算で「小数点を動かす」という操作と同様のものです。

undefined

掛け算で計算

小数は分数に直すことができます。

0.5
=5/10
=1/2

さらに、割り算を掛け算に直して計算してみましょう。

割り算を掛け算にするには、分母・分子を入れ替えればいいですよね。

すると、計算は次のようになります。

55÷0.5
=55÷(1/2)
=55×(2/1)
=110
undefined

まとめ

「55÷0.5」の計算を三つの解法で計算をしました。

別の方法と紹介していますが、本質的にはすべて同じ考え方を利用しています。

同じ問題でも、複数の解き方があるというのが、算数・数学の面白いところです!

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


小数の混じった割り算にもう一問挑戦!

意外と間違える人が多いかも?!「7.2÷9」→秒で解ける?
意外と間違える人が多いかも?!「7.2÷9」→秒で解ける?