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ちょっとした“考え方”で対人関係がうまくなる!「ロジカル思考」の作り方

  • 2024.7.27
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写真:PIXTA

価値観の多様化が進んだ現代社会において、「ロジカル思考」で客観的に物事を捉えることが重要になってきました。第2章「『ロジカル思考』って、いったいなんだ?」から、「ロジカル思考」の定義を紹介。「ロジカル思考」の本質を学んでいきましょう。

【本記事は茂木秀昭 監修、バウンド 著『こどもロジカル思考』(カンゼン)より一部抜粋して掲載しています。】

ところで「ロジカル」ってなんだ?

ロジカルは「論理的な、合理的な、理にかなった、筋の通った」という意味の形容詞です。その反対は、「支離滅裂な、めちゃくちゃな、不合理な」といったものになるでしょう。

あまりにも支離滅裂だとだれからも相手にされなくなってしまいますので、ロジカルに考え、ロジカルに話すことは大切なことです。

「主観的」と「客観的」の違いを理解しよう

「主観」の反対語は「客観」です。特定の立場からではなく、第三者から見た考えや判断、評価のことです。言い換えれば、事実に基づく意見ということです。

「主観的」と「客観的」のどちらが良くて、どちらが悪いということはありません。大切なのはその違いを理解することです。そのうえで「自分なりの主観的な見方」と「自分とは離れた客観的な見方」の両方からものごとを見るようにすることが大切です。

「感情的」にではなく「理性的」に考えよう

人間には感情があるので怒ることもあるでしょうし、それ自体は悪いことではありません。感情があることは素晴しいことです。しかし、なにかを考えるときに感情的になりすぎるのはよくありません。

怒ったときだけでなく、悲しいとき、うれしいときにも冷静さを失うとロジカルに考えることが難しくなり、まともな判断ができなくなります。じつは大人でもいつも理性的でいることは難しいことですが、こどものうちから「なるべく理性的でいよう」と意識してみましょう。

「なんで?」をもっと大切にしよう

みんなも小さいころは、いろいろなことに「なんで?」と言っていました。ところが、だんだん大きくなるにつれ、「なんで?」と言わなくなっていきます。

でも、世の中にはよく考えると、わからないことがたくさんあります。

「なんで?」と疑問をもてば、答えを探したくなり、そこから調べたり、考えたりするようになります。「なんで?」と疑問をもつことは ロジカルに考える出発点 になる、とても大事なことです。

「ロジカル思考」をコミュニケーションの武器に!

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写真:PIXTA

「ロジカル思考」は、日々のちょっとした心がけで身に着いていきます。感情的になった時や、支離滅裂な言動をしてしまった時など、今回紹介したポイントに立ち返ってみてください。対人コミュニケーションを効果的なものにするために、「ロジカル思考」を自分の武器にしていきましょう。


茂木秀昭 監修、バウンド 著『こどもロジカル思考』(カンゼン)より