大人が意外と忘れてる数学「10+(−3)+3/10×3」→正しく計算できる？

負の数、分数の計算は、どちらも宿題やテストでたくさん登場した問題です。

しかし社会人になった今、これらの計算ルールを覚えているでしょうか？

今回は負の数の足し算と分数の掛け算を含んだ問題に挑戦してみましょう。

算数と数学の基本ルールを忘れていないかどうか、確かめてみてください。

問題

次の計算問題を解いてください。
10+(−3)+3/10×3

解答

正解は、「7+9/10(正しい表記は以下の画像)」です。

負の数の足し算、そして分数の掛け算のステップを迷いなく計算できたでしょうか。

「久しぶりで解き方を忘れていた」という方は、次のポイントで各ステップの計算方法を確認してください。

ポイント

では、この問題のポイントとなる「分数の掛け算」と「負の数の足し算」の解き方を順番に確認していきましょう。

分数の掛け算

この問題には足し算と掛け算が含まれていますが、計算ルールでは掛け算を先にすることになっています。

そこで、まず分数の掛け算から計算方法を確認していきましょう。

3/10×3

分数の掛け算では、分子と分母をそれぞれ掛けます。

掛ける数の3の分母はないように見えますが、「整数は1を分母とした分数」とみなすことができますので、3=3/1として計算します。

3/10×3
=3/10×3/1
=(3×3)/(10×1)←分子×分子/分母×分母
=9/10

これで式は10+(−3)+9/10になりました。

負の数の足し算

次に、10+(−3)の部分を計算しましょう。

負の数の足し算は、マイナスの符号をとった引き算と同じになります。

+(−3)=−3なので、次のように計算できます。

10+(−3)
=10−3
=7

式は7+9/10になりました。

帯分数では、「整数を左に、分数（真分数）を右に書く」ので、7+9/10（正しい表記は以下の画像）がそのまま答えになります。

仮分数で「79/10」と答えてもかまいません。

まとめ

今回は、負の数の足し算と分数の掛け算が混じった問題に挑戦しました。

どちらの計算ルールも「いわれてみれば見覚えがある」ものだったのではないでしょうか。

子供の頃に覚えた計算ルールを思い出してきたら、他の問題にも挑戦してみてくださいね。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。

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文（編集）：VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。

監修：株式会社カルチャー・プロ（公式HP / インスタグラム）

「誠実なモノづくり」を信条とし、高い専門性を有する編集者が幼児から大人向けまで幅広い年代に向けての学習教材を制作する編集プロダクション。家庭や学校、塾などで日々使われている教材だけでなく各種テストや教養系の一般書などを制作。社会や教育を取り囲む環境の変化に対応するため、新しい技術にも着目し、教育業界の未来も模索しながら、下支えしている会社。社内はフラットに意見が言い合える雰囲気で、パートナー、クライアントからの信頼も厚い。

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