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大人が意外と忘れている算数「1.2×5/4」→正しく計算できる?

  • 2024.6.9
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小学校で習う数には、整数・小数・分数の三つがあります。

今回はその中でも、小数と分数の掛け算について考えてみましょう。

整数の計算に比べるとやることが多く、少し複雑に感じるかもしれません。

この問題では、計算のやり方よりも、小数と分数の関係をより深く理解することが重要です。

問題

次の計算をしなさい。
1.2×5/4

種類の違う数は計算することができないので、小数か分数に直す作業が必要です。

解説

答えは小数なら「1.5」、分数なら「3/2」です。ポイントは小数→分数と分数→小数の変換の仕方です。

小数→分数の変換の仕方
1、分子は小数点をとった数にする。
2、分母に1を書く。
3、小数点を一番右まで移動させて、その回数分だけ分母の1の横に0をつける。

例:2.25を分数にする。
1、分子は225にする。
2、分母に1を書く。
3、小数点を一番右まで移動させると、二回動くので分母の1の横に0を二つつける。
225/100と変換できる。

一旦、分数に揃える方法で計算してみましょう。

問題に出てくる小数は1.2ですのでこれを手順通りに分数に変換すると12/10となります。あとは掛け算ですね。

1.2×5/4
=12/10×5/4
=60/40
=3/2

分母同士、分子同士の掛け算をした後に、約分ができる場合は必ず約分しましょう。

次に、小数に揃える方法もご紹介します。ポイントは分数→小数の変換ですね。

問題に出てくる分数5/4を小数に直してから計算しましょう。

5/4=5÷4=1.25

つまり

1.2×5/4
=1.2×1.25
=1.5

となります。しかし、こちらの方法には注意点が必要です。それは「分子÷分母をした時に割り切れない場合がある」ということです。そういった場合は、小数→分数の方法で分数に揃えてから計算しましょう。

まとめ

算数・数学は解き方が一つだけという方が珍しいくらい、様々な解き方があります。自分でやりやすい方法を探してみましょう。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


 文・編集(監修):うおうお
 数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。


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