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大人が意外と忘れてる数学「2/5×(−0.5)+3/10」→正しく計算できる?

  • 2024.6.24
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中学数学では、分数や小数に加えて「負の数」が入ってきます。

これらは計算ミスをしやすいので、特に注意して計算を進めなければいけません。

問題に挑戦して、正しく計算ができるか確認をしましょう。

問題

次の計算をしなさい。
2/5×(−0.5)+3/10

分数、小数、負の数などに注意して計算をしましょう。

解説

今回の問題の答えは、「0.1」もしくは「1/10」です。
(分数でも小数でも、どちらでも構いません)

「分数と小数が混ざった計算」では、特に指定がなければ分数で計算しても、小数で計算しても構いません。

ここでは、それぞれの計算方法を解説します。

分数で計算する場合

まず、小数を分数に直しましょう。

0.5=5/10=1/2

したがって、元の計算式は次のようになります。

2/5×(−1/2)+3/10

計算の順序は、掛け算からです。

負の数を含んだ掛け算の場合、「数字」と「符号」は別で考えることが可能です。

2/5×(−1/2)の計算
数字のみ:2/5×1/2=1/5
符号のみ:(+)×(−)=(−)
→ 2/5×(−1/2)=−1/5

これによって、元の式は「−1/5+3/10」です。

分数同士の足し算なので、通分をしましょう。

通分ができれば、分子だけを足し算します。

−1/5+3/10
=−2/10+3/10
=1/10
(分子は「−2+3=1」)

したがって、答えは「1/10」です。

小数で計算する場合

同じ問題を小数でも計算してみましょう。

そのために、まず分数を小数に直します。

2/5=2÷5=0.4
3/10=3÷10=0.3

したがって、元の計算式は次のようになります。

0.4×(−0.5)+0.3

計算の注意点は、分数のときと同様です。掛け算から計算しましょう。

0.4×(−0.5)の計算
数字のみ:0.4×0.5=0.2
符号のみ:(+)×(−)=(−)
→0.4×(−0.5)=−0.2

これによって、元の式は「−0.2+0.3」です。

したがって、
−0.2+0.3=0.1
となり、これが答えです。

まとめ

今回は分数でも小数でも、どちらでも答えを出すことができました。

計算力を高めるには、どちらの方法も正しく理解している必要があります。

繰り返し練習をし、習熟度を高めていきましょう。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文・編集:SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」

監修:堀口智之(ほりぐち ともゆき)

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和から株式会社代表取締役
大人のための数学教室「和」(なごみ) 創業者
大人の数トレ教室 代表
一般社団法人ビジネス数学協会 理事

2010年に、日本で初めて「社会人専門の数学教室」を創業。講師40名、累計受講者20,000人を超えるほどに成長。日本最大級数学イベント「ロマンティック数学ナイト」の企画・創設。延べ10万人以上が参加。2022年に、youtube「大人の数トレチャンネル」を本格稼働を開始。約1年でチャンネル登録者数4万人を超えるまで成長。


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