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フリ回収の“善逸劇場”が話題?!『鬼滅の刃』柱稽古編で描かれる不憫なエピソード3選がおもしろすぎる...

  • 2024.6.25
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(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

『鬼滅の刃』において、竈門炭治郎(かまどたんじろう)や嘴平伊之助(はしびらいのすけ)と共にメインキャラクターの1人である我妻善逸(あがつまぜんいつ)。善逸は普段根性がなく、泣きべそをかいたり逃げ出したりすることも。炭次郎たちと比べると少し頼りない善逸の姿は、現在放送中の「柱稽古編」でもコミカルに描かれている。今回は、過酷な柱稽古で見せた善逸の不憫なエピソードを3つ紹介したい。

不死川との稽古からヤモリのように逃亡

第5話では、伊黒小芭内(いぐろおばない)との稽古を終えて不死川実弥(しなずがわさねみ)との稽古に進もうとする炭治郎の前に突然善逸が現れる。「逃がしてくれぇ~!炭治郎、炭治郎、なにとぞ~!」と泣き叫ぶ善逸は、稽古から逃げ出してきたのだ。足が立たず、だらんと体全体で炭治郎に泣きつく姿が頼りなさを強調している。
また、気配を消してヤモリのように這って逃げてきたという善逸は、人間の尊厳を捨てるほど不死川との稽古が厳しいものだと物語っている。結局、善逸はやってきた不死川に「選べ!訓練に戻るか、俺に殺されるか!!」と頭をわしづかみにされた後、手刀によって気絶させられ強制的に稽古に戻ったのだった。

玄弥を助けたのに理不尽に殴られる

稽古の後、炭治郎は不死川兄弟の激しすぎる喧嘩に巻き込まれてしまう。弟である不死川玄弥(しなずがわげんや)を必死にかばう炭治郎のそばで、実弥の迫力とこわさに泣いておびえる善逸。炭治郎に任された玄弥と一緒に距離をとろうとするが、「あれお前の兄貴かよ!?完全に異常者じゃん!気の毒にぃ」と同情すると「俺の兄貴を侮辱するなぁ!!」と玄弥に殴られてしまう。おびえながらも玄弥を助けようとしたのに殴られる理不尽さは、善逸から考えるとたまったものではない。
不死川兄弟の関係を知らなかったせいで鼻血が出るほどの勢いで殴られる善逸の「俺味方なのにぃ~!?」というセリフからは正当性が見受けられ、なおさら不憫に感じる。

猛スピードで岩にくっつき泣きながら暖をとる

第6話にて描かれた悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)との稽古では、過酷すぎる稽古の内容を聞いた善逸が気絶してしまう。「川につけなさい……」と悲鳴嶼に指示され冬の冷たい川につけられた善逸は、あまりの冷たさに飛び起きてブチ切れ。ガタガタ震えながら「凍死するぅ~!」と叫ぶと、岩に張りついている隊士たちを発見する。「岩にくっつけ……あったかいぞ……」という隊士の言葉を聞いた瞬間、本来戦闘で見せる持ち前の猛スピードによって一瞬で岩にくっつく善逸。「岩ってこんなにあったけぇんだ……おふくろの腕の中に抱かれているような……かあちゃ~ん!!」といっておいおい泣き始める姿は、不憫ながらも“善逸劇場”といえるような面白さがある。

しかし、日常パートでは情けない姿が多い善逸だが、実はやるときはやる男なのだ。「遊郭編」にて上弦との戦闘で見せた善逸の強さは、こういった日々の情けなさがまるで“フリ”のようにきいていた。今後繰り広げられるであろう上弦や鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)との戦いで、痺れるようなカッコいい姿を善逸が見せてくれることに期待したい。

「鬼滅の刃」柱稽古編
ABEMAにて毎週月曜夜0時より最新話を無料放送。
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/26-75
【(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムや映画の作品評、マンガのレビューを手がける。X:@kaku_magari