「興奮しすぎて息ができない」「ダントツで好き」“謎多きキャラ”にトリコになる人続出…！アニメ『WIND BREAKER』

2024年4月4日から放送がスタートして話題を呼んでいる、週刊少年マガジン公式アプリ「マガジンポケット」にて連載中のにいさとる原作によるアニメ『WIND BREAKER』。本作は“防風鈴”（ボウフウリン）と名付けられた風鈴高校にやってきた不良高校生・桜遥（さくら はるか）が、ケンカで「てっぺん」を目指すヤンキーアニメだ。

ギャップで魅せる！蘇枋と鹿沼のタイマン勝負

第5話では、獅子頭連（ししとう れん）のメンバーとの団体戦と称したタイマン勝負が始まる。そこであっという間に勝負を終わらせた杉下京太郎（すぎした きょうたろう）の次に戦ったのが、いつもニコニコとした爽やかな笑みを浮かべ、優しい雰囲気を醸し出している蘇枋隼飛（すおう はやと）。蘇枋は桜と同じ風鈴高校1年1組の同級生で、眼帯で覆った片目が特徴的なキャラクター。笑顔の裏になにが隠されているのか読めず、まだ詳細が分からないミステリアスな存在だ。

タイマン相手である獅子頭連の鹿沼稔（かぬま みのる）との勝負の前に、桜に「君の言葉や行動には芯がある」「君に負けないように俺も頑張るよ」と語る蘇枋は、短期間で桜の性格を見抜き、認めている。ただ、名前は有名な蘇枋だが、いつもデータを収集している楡井秋彦（にれい あきひこ）でさえ知らないほど具体的なケンカのエピソードは不明だった。

「俺と一緒に大人の階段のぼろうか」と勝負が始まると、蘇枋は殴りかかる鹿沼をひたすらいなし続ける。その姿は、鹿沼が勝手に転んでいるかのよう。押しても引いても攻撃が通じない蘇枋に何度も向かう鹿沼だが、蘇枋は余裕の表情だ。生かすも殺すもしないため、格好悪く派手にいなされ続ける鹿沼に同情したくなるほど、一方的な展開が続く。

この展開にSNSでは、「蘇枋さんくんがダントツで好き」「戦うときのカンフースタイル好き」「興奮しすぎて息ができない」と蘇枋のトリコになる視聴者が続出した。涼し気なイケメンである蘇枋が、勝負の間に見せた冷たい眼差しがギャップ大だ。蘇枋のケンカの強さと共に“推せる”カッコよさを見せつけた第5話といっていい。

実は熱い男？ミステリアスな蘇枋の人物像とは

第5話のタイトルは「優しい男」。これは蘇枋のことを指しているが、まったく優しくない鹿沼との勝負は、謎が多い蘇枋の性格が垣間見える。勝負を見た桜が「クソ性格わりぃじゃねぇか」と漏らすほどだ。ただ、蘇枋は本当に性格が悪いのだろうか。

蘇枋があえて鹿沼の無様な姿を観客に見せつけているのは、高架下で仲間をあざ笑っていた鹿沼をこらしめる意味があるのだろう。しかしそれだけではなく、大人になるためには人の想いに寄り添う想像力と経験が必要だと鹿沼に教えるためのメッセージだった。蘇枋は普段穏やかでにこやかな表情を絶やさない反面、曲がったことにはつい感情的になるくらい、実は内に熱いものを秘めているキャラクターなのだ。

タイマン勝負によってそれぞれのキャラクターにスポットが当たる「獅子頭連編」は、『WIND BREAKER』の個性豊かなキャラクターたちの魅力を徐々に明らかにする。後に控えるボウフウリンのメンバーや、大将・梅宮一の勝負にも期待したい。

WIND BREAKER
［番組URL］https://abema.tv/video/title/26-219
偏差値は最底辺、ケンカは最強。超不良校として名高い、風鈴（ふうりん）高校。その「てっぺん」を獲るため、街の“外”からやってきた高校1年生・桜遥。しかし、現在の風鈴高校は“防風鈴”（ボウフウリン）と名付けられ街を守る集団となっていて─！？

【(C)にいさとる・講談社／WIND BREAKER Project】
ABEMA放送情報：
『WIND BREAKER』の最新話は、「ABEMAアニメチャンネル」にて毎週木曜日夜24時26分よりを無料放送。放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。

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ライター：まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムや映画の作品評、マンガのレビューを手がける。X：@kaku_magari