「心臓がキュッとなった」「涙腺崩壊」エンディングの“粋な演出”に大反響！『ヒロアカ』主人公の幼少期をふり返る

ついに7期の放送が始まったアニメ『僕のヒーローアカデミア』。“個性”という超常能力を持った人間が当たり前の世界で、緑谷出久（以下、デク）が最高のヒーローを目指して仲間と戦い、成長していく物語だ。第7期では、死柄木弔とオール・フォー・ワンが率いるヴィランとヒーローたちの最終決戦が描かれる。

いよいよクライマックスが近づき、ヴィランとのさらに壮絶な戦いが予想される7期。ワン・フォー・オールを受け継いだデクの成長スピードはめざましいものがあるが、子どもの頃はナンバーワンヒーローであるオールマイトに憧れる1人の少年だった。そして、デクのもう1人の憧れの存在が爆豪勝己だ。

幼少期のデクが憧れていたオールマイトと爆豪勝己

同じく雄英高校に入学したデクと爆豪は幼馴染で、一緒に遊ぶ仲だった。デクはいつも、なんでもできる爆豪の背中を追う。そんなデクは本来4歳までに発現するはずの個性が現れず、医者に「諦めた方がいいね」といわれてしまう。
デクは、個性が発現したらオールマイトのようになりたいと思っていた。絶望した表情のデクが、母と大粒の涙を流すシーンがつらい。対して爆豪は“爆破”という強力な個性が発現し、ひっついてばかりで“無個性”だと分かったデクをさらに下に見るようになった。

ある日、遊んでいた爆豪が川に落ちてしまう。平気だという爆豪のもとに駆け寄り手を差し伸べたのは、デクだった。爆豪は一目散に助けにきたデクがうっとうしかった。自分より弱いデクに助けられるのは、プライドが許せなかったのだ。
だが、爆豪はそうやってデクを見下すと同時に、無意識にライバル視していたのではないだろうか。ヒーローの本分である“助ける”という行為を反射的にするデクへの嫉妬もあったのだろう。デクはオールマイトという大きな目標があるからこそ、困っている人を助けることになんのためらいもない。

現在、オールマイトはオール・フォー・ワンとの戦いで力を使い果たし、ヒーローを引退している。見た目はやつれて、かつての戦いで見せた筋骨隆々な勇ましさはすでにない。しかし、変わらずデクをサポートし続け、ヴィランの野望を阻止するという強い意志を持ち続けている。
デクと爆豪にとって、オールマイトは憧れだ。それはオールマイトが力を失った今でも変わらない。2人が持つ憧れという感情が、オールマイトのような最高のヒーローになるための原動力になっているのだ。

スターアンドストライプは死柄木を打ち倒せるのか？EDにも注目

第7期の初回放送となる139話では、開幕早々にオール・フォー・ワンと混在している死柄木とアメリカのナンバーワンヒーロー・スターアンドストライプの激しいバトルが展開された。雲より上で空軍の戦闘機と共に行われる空中戦が爽快で、スターアンドストライプの個性である“新秩序（ニューオーダー）”のトリックが面白い。

そしてED映像では、幼少期のデクと爆豪の2人がオールマイトのカードを手に持つカットが映し出される。そこにもう1人、オールマイトのカードを差し出す人物が。

SNSでは「涙腺崩壊」「泣いちゃうよ……」「心臓がキュッとなった」という声があがり、最後に現れた人物が誰なのか考察する投稿が続出した。凄まじい戦いをくり広げる7期において、幼少期に立ち返るこのカットはどのような意味を持つのだろうか。

僕のヒーローアカデミア
［番組URL］https://abema.tv/video/title/19-15
超常能力“個性”を持つ人間が当たり前の世界。憧れのNo.1ヒーロー・オールマイトと出会った“無個性”の少年・緑谷出久、通称「デク」は、その内に秘めるヒーローの資質を見出され、オールマイトから“個性”ワン・フォー・オール（OFA）を受け継いだ。デクはヒーロー輩出の名門・雄英高校に入学し、“個性”で社会や人々を救ける“ヒーロー”になることを目指し、ヒーロー科1年A組のクラスメイトたちと共に成長していく。

【(C)堀越耕平／集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会】
ABEMA放送情報：
『僕のヒーローアカデミア』の最新話は、「ABEMAアニメチャンネル」にて毎週土曜22時より無料放送。放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。

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ライター：まわるまがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムや映画の作品評、マンガのレビューを手がける。X：@kaku_magari