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薬剤師「しっかり書いてください」 患者への“切実なお願い”に「これはすごい」「怖すぎる」

  • 2024.5.29
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

病院を受診したあと、薬局でお世話になる薬剤師さん。薬剤師さんのお仕事は本当に多岐に渡るのです!

薬剤師として勤務するおゆちゃん(@nurumenooyuu)さんが、お仕事中に「肝が冷えた」といった出来事をX(旧Twitter)に投稿すると、4.7万いいねが集まり(2024/05/23時点)、「プロの仕事だ」「いや本当すごい…」と話題になっています。

いったいどんな出来事だったのでしょうか?

その投稿がこちら!

もしおゆちゃんさんが気づかれなかったら、アレルギー疾患のある患者はきっと危険な目にあっていたのでは…と思わず息をのんでしまいます。これぞプロの仕事。

アレルギー以外にも服用中の薬やサプリなども窓口で確認されるのは、最後の砦として患者の命を守ってくれているのですね。本当に頭が上がりません。

患者側ができる対策は…?

投稿者さんに、こちらの一件について詳しくお話をうかがいました!

---お薬手帳の役割と、薬剤師さんのありがたさを改めて感じました。

「ありがとうございます。勤務をしていると『先生が管理してくれてるからあなたと話すことはない』『喋らないでとっとと薬だけよこせ』などとお叱りを受けることがときどきあります。薬剤師が単純なお薬お渡しマシーンではないということを少しでも知っていただく機会をいただけて嬉しく思います」

---こういったことは今までもあったのでしょうか。

「はい。疑義照会からの処方変更や処方削除は毎日あります。今回のように小さく書いてあり見逃しかけたり手帳には記載がなかった併用薬があることをお話ししているときに知り成分が被っていることが判明、慌てて疑義照会したこともあります」

---アレルギーや併用してはいけないお薬を処方しないために、患者側ができる対策はありますか?

「医院さんで長時間お待ちになりお疲れかと思いますが、薬局で渡される新患アンケートの副作用歴・アレルギー歴をしっかり書いていただけると薬剤師が危険を見つけやすくなります。お薬手帳にも副作用歴などを記載するページがあるため、転記が大変なようでしたら『手帳に書いてあります』と一声いただけますと幸いです

---なるほど!そういう意味でも、お薬手帳の管理とやり取りは必要なことなのですね。大切な気づきをありがとうございます。

「命を救った」「これは確かに肝冷える」の声

こちらの投稿には、さまざまなコメントが寄せられています。

プロのお仕事すごいです
お薬手帳のアレルギー欄に書いていますが表紙に赤の太字で書いた方が良いのかな?と思いました。
こういうことがあるから薬剤師さんのお仕事ってほんとに大事なんだよなあ
ちょっと前に話題になった「薬剤師に色々訊かれる時間邪魔」←「それメチャクチャ大事なヤツ」論争の具体例じゃん
「漢方は副作用もない安全な薬」と思い込んでる人がいるが、こういう危険性もあるわけで、薬剤師の存在意義ここにあり。……しかし、そういうことはもっと大きく書いておけよ~とは思う>お薬手帳
これスゴイ。
日になんどもあるお薬を渡す作業すべてでこれやってるのでしょ。知識の引き出しもすごいし、気づくのすごい。知識ないとシナモンと桂皮と小青竜湯がつながらない

シナモンと桂皮が繋がるのは、知識があるからこそ。一人ひとりに合わせた処方をしてくださる薬剤師さんには改めて感謝ですね。

薬局を訪れる際には、薬剤師さんへの敬意とともにお薬手帳の持参もお忘れなく!



取材協力:おゆちゃん(@nurumenooyuu)さん


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