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ガソスタで『必ずタッチ』 消防庁の注意喚起に「めっちゃ触る」「余裕で引火する」

  • 2024.6.4
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ガソリンスタンドで給油する際、安全のために「静電気除去シート」に触れるよう案内がありますが、あなたはいつもどのようにしていますか?

スプラWRX(@HamamatsuW)さんが、「触る?触らない?」とX(旧Twitter)ユーザーに質問すると、5.3万いいねが集まり(2024/06/03時点)、大きな話題になっています。

こちらをご覧ください!

意外なことに、「あまり触らない」という方も中にはいるようで…。

ですが、それはとても危険。

ガソリンは、引火点がマイナス40℃以下であり、静電気などの小さな火花でも引火します。衣服や人体には静電気がたまっているため、その状態のままで給油するのは危険なのです。

かつて実際に、セルフスタンドで静電気によるものと思われる火災が発生したこともあり、総務省消防庁も静電気対策に関して注意を促しています。

総務省消防庁が推奨する、セルフスタンドでの静電気除去の手順が、こちら。

1、クルマから降りてドアを閉める際、車体の金属部分に触れる。
2、静電気除去シートにしっかり触れる。
3、給油口カバーの金属部分に触れて、給油キャップを開ける。
4、給油ノズルを握り給油口の奥に差し込む。
※ノズルホースには静電気を逃がす仕組みが施されています。ノズルからホースへアース線が通っており、体にたまった静電気を給油設備から地面へと流す機能を備えています

静電気除去シートは「ご自由にどうぞ」と形式上設置されているようなものではなく、「必ずしっかりと触れるもの」なのです。

「実際に火柱を見てから必ず触ってます」

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出典:スプラWRX(@HamamatsuW)さん

こちらの投稿には、たくさんのコメントが寄せられました。

ガソリンスタンドでアルバイトしてた頃、仕事終わりにニットで自分の車に給油した先輩が、静電気で引火して天井まで炎が吹き上がったことがあります
めっちゃ触る 命には変えられんね
みんなガソリンが超危険物だという認識無さすぎ。
マイナス40℃でも引火するんですよ
電子機械科出身、危険物乙四持ち、静電気滞留体質、消防団員でガソリン引火の危険性ガチ分かるなので、車ボディと同時に触ってから給油口開けてます
これね、実際に静電気から燃え上がって全身火だるまになる動画を見てから絶対に触るようになったかな。怖いもん。
ちなみにこれ、たかが静電気くらい…と思うだろ?
ガソリンって、気化した状態で火を近づけた瞬間引火する温度が-40℃以下とクッソ低いんよ
だから静電気だけでも余裕で引火する
事態が起きるって訳
日本でも’05年にその現象が起きる事案があったから、他人事だと思わないでちゃんと触れよ!
触りますよ!だって死にたくないんだもん
クルマから降りて一回。 タッチパネル触る前に一回。 給油口握る前に一回...。 触り過ぎかなぁ。

コメントの中には「でもガソリンスタンドで給油してくれる店員さんは静電気除去シートに触れていないような?」という疑問もありましたが、店員さんはそもそも帯電防止の機能の高い服や靴を着用しているのです。また、給油以外の仕事中にも頻繁に金属に触れるなどして、静電気の発生を防止しているとのこと。

静電気に気をつけて安全な給油をし、ドライブを楽しんでくださいね!



取材協力:スプラWRX(@HamamatsuW)さん

参考:
消防危第95号 顧客に自ら給油等をさせる給油取扱所における静電気対策について(通知)』/総務省消防庁
身近な危険物の注意点』/総務省消防庁