コンビニ店員に「兄ちゃん、100円貸して」と言う迷惑客→店員が泣く泣く100円を貸すも…数週間後、“まさかの展開”に唖然…

お店のレジに行列ができていると、思わずため息が出てしまいますよね。前に並んでいる人がモタモタしていると、行列から「早くしてよ…」「何やってんの？」という声が聞こえてきそうな気がしてしまいます。

本記事では、「コンビニで働いていた時に遭遇した驚きの客」についてご紹介します。

レジに並んだお客さんをさばいている時に…

こちらのエピソードは、会社員の40代男性が教えてくれました。

約30年前、私がコンビニでバイトしていた時のエピソードです。

そのコンビニはベッドタウンの駅前にあり、電車が到着するたびにお店は大混雑。レジの列は後ろのドリンク棚のところまで並ぶのが当たり前でした。

ある日、若いカップルが買い物かごにたくさんの品物を入れて、レジに持ってきました。スキャンし終わりいざ会計、という時にそのカップルが「100円足りない」と騒ぎ出しました。

レジに並んでいるお客さんは、みんなしかめっ面。その状況を見ながら、内心苛立っていたに違いありません。

私が「1つ返品しましょうか？」と促そうとした瞬間、カップルは「兄ちゃん、100円貸して」とレジを担当していた私に言ってきたのです。

「え？どういうこと？」と思わず目が点になりました。

しかし、ここでいろいろ言っても列に並んでいる他のお客さんの苛立ちのボルテージが上がると思ったため、急いでバックヤードへ行き、自分の財布から100円を取り、そのカップルへ差し出しました。

なぜだかわかりませんが、焦っていた自分は咄嗟にそんな行動をしてしまったのです。その後「バカなことしたな」「きっと返ってこないだろうな」と少し後悔していました。

数週間が経ち、いつものようにバイトをしていると、あの時のカップルがお客さんとして現れました。

すると会計の時に、「この間はありがとな、あの時の100円返すよ」とお礼と一緒に100円を返してくれたのです。もう諦めていた100円だったので、「こんなことあるんだな…」と驚きました。

しかし「100円貸して、とコンビニのバイトに言うお客さんってどうかしてるよ…」と今でも思います。

レジの店員さんに「100円貸して」というお客さんなんて聞いたことありませんよね。バタバタとレジをこなしていた投稿者さんは、この場を収めることを優先して自分の100円を差し出してしまったのでしょう。

カップルが100円借りたことを覚えていて、ちゃんと返しに来てくれてよかったです。投稿者さんは「返してくれないだろうな、なんて思ってごめん」と心の中で謝りたくなってしまったことでしょう。

でもレジでお金が足りないことに気付いたら、買う予定だった品物を減らすのが普通のはず。不思議なお客さんと優しい店員さんのエピソードですね。

提供：会社員/40代男性

※この記事では媒体で募集した体験談を掲載しています