八百屋を表現した『トイレ』　“面白い看板”の理由とは

ショッピングセンターや百貨店といった商業施設には、案内表示が欠かせません。レジやトイレなどの場所が一目でわかると利用しやすいですよね。

新鮮食材専門店・八百鮮の社長である、いちはら（@ichihara_yaosen）さんが、新店舗に設置した独特な案内表示をX（旧Twitter）に投稿すると「めちゃくちゃいい！」と注目を集めています。

八百屋さんに設置された案内表示はどのようなものだったのでしょうか。

注目の投稿がこちら！

店舗には至るところにサインが必要です。看板の配置、文字の配置場所、余白、全体の構成に至る細部にまで店舗デザインしてくれたスペシャルな@sukeshin_ch さんから、お花いただきました。TOILET のサインよく見てください。細部まで八百鮮を表現してくれました。
八百鮮 魚崎南本日オープン‼️ pic.twitter.com/MP5oqk6jOW

— いちはら｜八百屋を、日本一かっこよくする社長 (@ichihara_yaosen) May 16, 2024

八百屋さんではなかなかないスタイリッシュな店内！

さらに、注目していただきたいのは、こちらの案内表示です。

トイレのサインの男性の頭のデザインが、八百屋さんらしくカブになっています！色もモノクロでこちらもスタイリッシュですね。

こんな面白いサインを見つけたら、ほかにも何かないのかと店舗を隅々まで見てしまいそうですね。

「八百屋を、日本一かっこよく。」のビジョンのもとで

八百鮮さんに、新店舗について詳しくお伺いしました。

---新店オープンおめでとうございます！店舗デザインについて、お客様からの反応はいかがでしょうか？

「ありがとうございます。お客様からは清潔感を感じると好評をいただいております」

---八百屋さんでモノトーンの店舗は珍しいのではないでしょうか？

「白と黒だけのモノトーンで店内デザインをしておりますのは『潔さ』」と『（シンプル）スタイリッシュさ』を表現したかったためです。あくまでも彩るのは、商品であるという想いを込めました」

---トイレのサインをこのような表示にしようと考えたのはどなたのアイデアなのでしょうか。

「トイレのアイディアは八百鮮の店舗開発部長で、デザインを担当したのがSPECIALZ株式会社のスズコ（@suzukwo）さんです」

---珍しいデザインで目を引きますね！

「トイレのサインにもくすっと笑えるデザインを盛り込んだのは、“異なる”ということをテーマに店づくりを進めているためです。普通のスーパーではなく独自の存在感を示したいという想いからです。当社では『八百屋を、日本一かっこよく。』というビジョンを掲げておりますので、他社との違いを細部にまで伝えたいと思っております」

---ほかの店舗でも同じような内装にされているのでしょうか？

「トイレサインシリーズは7号店目の名古屋北店からやっており、モノトーンでシンプルスタイリッシュ内装にしたので、どうしてもトイレマークを普通の青赤にするのが嫌だったのです」

---こちらのデザインはすぐに決まったのでしょうか？

「スタートは『魚に足が生えている魚人』のようなものにしようと思ったのですが、やりすぎなので、顔だけになりました。顔だけ魚人バージョンのトイレサインがこちらです」

---トイレ以外のサインにもこだわりはありますか？

「実は従業員専用のロッカールームのサインもこだわっております」

「そのほかも、関係者以外立ち入り禁止等のサインも色は却下して白黒にしてたりします」

---随所にこだわりを感じますね！

「バックヤードのサインと壁紙を普通にしてないのは、明るく元気に働いてもらいたかったからというのと、あまり固定概念や先入観に縛られず、自由な発想で商売してもらいたいという、遊びごごろも含めた、みんなにむけたメッセージです」

---店舗内との雰囲気の違いには、社員の方たちへの思いがあったのですね。

「ホームページや採用サイトを見ていただくと、少しやんちゃそうなイメージをもたれることが多々ありますが、実際に働く社員たちは気前のいい優しい者ばかりです。そういうおちゃめな部分はサインでしれっと表現しております」

---皆さんが生き生きと働ける環境が整った素晴らしい職場ですね。

とても素敵な案内表示のデザインと店舗内の雰囲気。加えて、生き生きと仕事をされる従業員さんたちと、魅力溢れる八百屋さんですね。

ぜひ一度こだわりの八百屋さんに足を運んでみてくださいね。

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取材協力：いちはら｜八百屋を、日本一かっこよくする社長（@ichihara_yaosen）さん、SPECIALZ株式会社スズコさん（公式Webサイト）