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「遺産の半分もらうから」認知症の祖父の死後…叔父・叔母との『相続バトル』→"衝撃の結末”に「お金は人を変える」

  • 2024.5.17
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

親が亡くなり、子どもたちが遺産を相続することになったとき、兄弟間で相続争いが起こることがあります。不動産を巡るトラブルや寄与分に関して揉めるなど、相続争いは珍しいことでもないようで…。

本記事では、遺産を巡る「両親と叔父・叔母の壮絶な争い」についてご紹介します。

祖父母の遺産を巡って

こちらのエピソードは、会社員の40代女性が教えてくれました。

 


10年ほど前、遺産を巡って争いになった両親と叔父・叔母の話です。

父は二人兄弟で、祖父が認知症になったことをきっかけに、どちらが祖父母と暮らすかという問題がでました。

当初は同じ東京に住んでいる叔父の家族と暮らす計画を立てていた祖母。しかし、完全に二世帯で分けるというので、同居を提案していた私の父と暮らすことを選びました。祖母も、二世帯で分けて暮らすのでは祖父の世話が大変だと思ったのでしょう。

こうして、私たちは地方から出て祖父母と暮らすことに。

祖父母との暮らしは凄まじいものでした。というのも、祖母は性格が尋常ではないくらい苛烈で、孫の私からみても「こんな人いるの?」というぐらいの人。それに加えて認知症の祖父の介護。私の母は本当によく耐え、祖母が亡くなるまでがんばっていました。

その後、祖父が亡くなり、それから20年ほどして祖母も亡くなりました。

祖母が亡くなり、平穏な暮らしが訪れるかと思った矢先、その争いは起こったのです。

祖母が亡くなると、叔父と叔母が我が家にずかずかとやって来ました。そして、遺産相続の話になり…。

この家、なかなか良い立地だよね。売ったらいいお金になるでしょう。私たちも土地を半分もらうから」と言ったのです。

今まさに私たち家族が住んでいる土地です。私たちは耳を疑いました。それに、認知症の祖父の介護や、激烈な性格の祖母の世話を長年してきたのは私たち家族です。

そういうことを一切考えもせず、もらうものだけもらおうとする叔父と叔母。さすがに日頃温厚な父も激怒しました。対する叔母も号泣し始め、壮絶な話し合いに発展。

叔母の泣き声や父と叔父の怒号が飛び交う話合いが続いたようです。

叔母が図々しい性格なのは、以前から知ってはいました。父の弟である叔父は、それまで「兄貴、兄貴」と父を慕っていたはずなのに、そのときはいつもと違う様子でした。

結局、私たちが住んでいる土地を分けられないので、お金で解決することに。

それ以来、叔母は我が家にいっさい来なくなりました。

財産分与で争いが起きるという話はよくあるようですが、まさか身近で起こるとは思いませんでした。「お金は人を変える」と実感した出来事でした。

その土地は、今でも両親と兄が住んでおり、いずれは私と兄で分けることになります。揉めることがないよう、今からどうするか時々話し合っているところです。

両親が生きている内に、どうするか決めてほしいとお願いをしています。

避けたい相続トラブル

相続トラブルは少なくないようです。亡くなった両親が生前に話合いをし、その旨を遺言書に残しておいてくれれば良いのですが、そううまくいかないことも。

それまで良好な関係を築いていた兄弟が、お金を巡って争わなければいけないのは悲しいことですね。

「終活」という言葉があるように、自分が亡くなった後に残された人たちが困らないようにしていきたいものです。



提供:会社員/40代女性

※この記事では媒体で募集した体験談を掲載しています