この記事では、「%(パーセント)」を使った販売個数の増減について考えてみます。
誰もが小学校で習ったことがあるはずですが、大人になると忘れてしまうことも多いです。
今回は、そんな割合の考え方を利用した問題を紹介します。
問題
(問題)
ある商品の販売個数について、3月の販売個数は1月より何個増えていますか?
・2月は720個
・2月は1月より20%多く販売
・3月は2月よりさらに20%多く販売
1月から3月まで20%ずつ増えたので、「合計40%分増えた」は誤りです。
3ヶ月間の売り上げ増加を調べるために、月毎の販売個数を計算しましょう。
解説
この問題の答えは「264個」です。
1月の売り上げ個数は720÷1.2=600個
3月の売り上げ個数は720×1.2=864個
3月の販売個数は1月より864−600=264個多い
ポイント
この問題のポイントは、月毎に増減した割合に基づいて売り上げ個数の変化を計算することです。
1月の売り上げ個数から考えてみましょう。
1月分を1として考えると、2月はそれより20%多いため1.2と考えられます。
そのため、1月の売り上げ個数は720÷1.2=600個となります。
3月の売り上げ個数も考えます。
2月分を1として考えると、3月はそれより20%多いため1.2と考えられます。
そのため、3月の売り上げ個数は720×1.2=864個となります。
結果、3月の販売個数は1月より864−600=264個多くなります。
最後に日ごろの料金計算などにも役立つ○%増、△%引の計算方法をご紹介します。
○%増となる場合、もとの100+○%となります。
そのため、元の数字×(100+○)÷100が求めたい数になります。
反対に、△%引となる場合、もとの100−△%となります。
そのため、元の数字×(100−△)÷100が求めたい数になります。
まとめ
今回は、割合を使った文章題について考えました。
このような算数の問題は、日常生活やビジネスにおいてもよく目にすることが多いでしょう。
小学校の算数で学んだ内容を使って問題を解決する力は、様々な場面で役立ちますので、積極的に学習し、身につけてくださいね。
文:nika
これまで15年以上、学習塾で教務部長や教室長として小学生から高校生まで算数・数学の指導を行っている。
監修:SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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