引き算の計算の中でも、「繰り下がり」があると計算ミスをしてしまう可能性があります。
やり方は簡単なので、ぜひ練習してみてください。
問題
次の計算をしなさい。
574-328
「三桁-三桁」の計算です。繰り下がりに注意して計算しましょう。
まずは、答えを出してみてください!
解説
今回の問題の答えは「246」です。
通常のやり方で引き算をすると、一の位から順に引き算をしていくはずです。
しかし、ここでは数字を分けて考える解法を紹介します。
次のように計算をします。
574-328
=574-300-28
=274-28
=246
「328を引く」という計算を二つに分けて計算をしました。
(1)300を引く
(2)28を引く
このように、まず始めにキリのいい数を見つけて、二段階の単純な引き算に分けることでミスを減らし、早く答えを出すことが可能になります。
数学的な説明
「328を引く」という計算を「300を引いてから、28を引く」と二段階に分けて計算をしました。
二段階に分けましたが「トータルで328を引く」というのは変わっていません。
数学的に式変形を確認すると次のようになります。
574-328
=574-(300+28)
=574-300-28
「574-(300+28)」は、328をまとめて引き算をするという計算を表しています。
一方「574-300-28」は、二段階に分けた計算です。
カッコの有無で「28」の前の符号(プラス・マイナス)が変わっていることに注意です。
まとめ
今回は、引き算を二段階に分けて計算する方法を紹介しました。
うまく活用することで、計算が早く、そして正確に行うことが可能です。
ぜひ繰り返し練習し、計算力を養ってください!
※当メディアでご紹介する数学関連の記事においては、複数の解法を持つものもございます。
あくまで一例としてのご紹介に留まることをご了承ください。
文・編集(監修):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
インド式計算法で掛け算に挑戦!