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大人が意外と解けない算数「1250÷5」→秒で解ける?

  • 2024.6.3
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割り算の暗算が苦手な方は多いのではないでしょうか。

しかし、「インド式計算法」を使えば、簡単に計算できます。

今回は、その方法を使って問題に挑戦してみましょう!

問題

次の計算をしなさい。
1250÷5

少し桁も大きく、割り算が苦手な方は苦戦をするかもしれません。

まずは答えを出してみましょう。

解説

今回の問題の答えは「250」です。

通常の筆算の計算で答えを出すことも可能ですが、ここでは「インド式計算法」を用いた解法を紹介します。

途中の計算は次のように変形します。

1250÷5
=1250×2÷10
=2500÷10
=250

「5で割る」という計算は、「2倍してから10で割る」という計算と結果が同じになります。

「2倍する」という計算は、「同じものを2つ足し算する」と考えることもできます。

(例)
1250×2=2500
1250+1250=2500

また「10で割る」という計算は、「末尾の0を一つ取り除く」もしくは「小数点を一つ左に移動する」というだけの計算です。

割り算が苦手という方は、「2倍してから10で割る」の方が簡単に計算できるのではないでしょうか。

計算が正しい理由

「5で割る」と「2倍してから10で割る」が同じ結果になるということは、数式でも簡単に確認ができます。

ここでは割り算を掛け算に変形して考えてみましょう。

「÷5」の計算は「×1/5」と変形できます。

そして、「1/5」の分母・分子を2倍すると「2/10」となります。「2/10」は「10個に分けたうちの2個分」を表すので、計算では「2倍して10で割る」となります。

以上をまとめると、次のようになります。

◯÷5
=◯×1/5
=◯×2/10
=◯×2÷10

「5で割る」と「2倍してから10で割る」が同じであることが数式からも分かりますね。

まとめ

今回は「÷5」の計算を簡単にする方法を紹介しました。もちろん数字によっては、そのまま「5で割る」という方が楽なときもあるので、うまく使い分けると良いでしょう。

インド式計算法をマスターすれば、さらに計算スピードが速くなるはずです!

※当メディアでご紹介する数学関連の記事においては、複数の解法を持つものもございます。
あくまで一例としてのご紹介に留まることをご了承ください。


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


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