1. トップ
  2. 初回から衝撃的…『アンチヒーロー』の幕開けに期待の声「自信を感じる」「あっという間だった」

初回から衝撃的…『アンチヒーロー』の幕開けに期待の声「自信を感じる」「あっという間だった」

  • 2024.4.18

長谷川博己主演の日曜劇場『アンチヒーロー』(TBS系/毎週日曜21時)が、4月14日スタート。「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士と称される主人公の弁護士・明墨(長谷川)。その真意はいかなるものか―。

長谷川以外の役名も謎のまま、第1話が幕を開けた。

岩田剛典が容疑者役に! 弁護する明墨たちは容疑を覆せるのか?

長谷川博己演じる明墨正樹(あきずみ まさき)をはじめ、同僚弁護士役で北村匠海と堀田真由、パラリーガル(法律事務職員)役で大島優子、検察官役で木村佳乃らが出演。ほかにも若手からベテランまで総勢40名の俳優陣が出演するが、彼らがどんな役柄を演じるのか、“アンチ”な弁護士・明墨(長谷川)とどう関わっていくのかが放送をもって明かされていく。

undefined
日曜劇場『アンチヒーロー』第1話より (C)TBS

第1話で描かれたのは、勤め先の社長をハンマーで殴り殺した罪に問われている緋山啓太(岩田剛典)の弁護だ。検察側の証拠から緋山が犯人という向きもあったが、決定的な証拠が見つかっていなかった。証言の確実性をつぶし、緋山を『完璧に弁護』するために明墨たちが奮闘した。

SNSでは、岩田剛典の被告役に「衝撃」の声が続出。日曜劇場常連の馬場徹が姫野検事役で登場すると、「出た!」「おかえり」の声が聞かれた。また、終盤では山下幸輝の姿も。山下は本作で若手検事・菊池大輝を演じるが、「スーツ姿が新鮮」という声が飛び出すなど、初回からキャストや役柄にも注目が集まっていた。

弁護士・明墨は“アンチ”ヒーローなのか? 抜かりない手腕と心に迫る現実的な言葉

「人を殺したんですか?」
拘置所の接見室で被告に問いかける弁護士・明墨正樹(長谷川)は、「殺人犯になった時点であなたの人生は終わります。仕方ないですよ、人殺してるんですから」と投げかける。率直で重みのあるその言葉は、見ている方でさえ、凄みとリアリティが感じられ、第1話冒頭から圧倒させられてしまった。

緋山の無実を証明するため、明墨は常に抜かりのない動きを見せる。目的のために手段を選ばず容赦ない巧妙なやり口を使う一面がある一方で、「障害を理由に差別するような奴らは絶対に許してはいけませんよ」と彼なりの揺るぎない“正義”を感じることができるシーンも描写された。

時に人の心に寄り添いながら、時にはその心さえも利用する。目的のために遂行していく明墨の姿は、アンチではあれど、ヒーローそのものといえるだろう。明墨のさまざまな行動と言葉の裏には、罪を犯していないのにもかかわらず有罪扱いされてしまうすべての人を徹底的に守り切るような正義を感じずにはいられない。

検事正(地方検察庁の長である検事)の伊達原泰輔(野村萬斎)が発する言葉と、冒頭の明墨の言葉が対照的に映し出されるシーンでは、司法の理想と現実の違いのようなものが浮かび上がり、思わずゾッとするような気味悪さがあった。

北村匠海演じる弁護士・赤峰は視聴者と同じ目線に

北村匠海演じる赤峰は、刑事事件での弁護経験が少なく、かつ明墨法律事務所でも新参者のよう。ゆえに、当初は検察側の証拠の多さからも、緋山を犯人と断定し情状酌量を求めようとしていた。しかし、無実を主張している緋山のために明墨たちが証拠つぶしをしていることを理解する。明墨らと行動を共にするうちに、経験が浅いなりにも調査に一役買う一幕があった。

undefined
日曜劇場『アンチヒーロー』第1話より (C)TBS

事務所に来たばかりの赤峰は、初めて明墨法律事務所の面々を目の当たりにするという点で、ドラマを見る視聴者と同じ立ち位置にいる。明墨の行動や指令に面食らったり、クールな紫ノ宮に一蹴されたり…と前途多難な様子の赤峰。そんな赤峰とのやりとりをもって、法律事務所の面々のキャラクターが徐々に見えてくる。彼らがタッグを組む法廷劇も、赤峰と同じ目線や感覚で見届けることになるのだろう。

放送後に明らかになった主要キャラの名前が話題に! 考察要素たっぷりの第1話

岩田剛典演じる緋山は本当に殺人犯なのか? 本当に殺人犯だとしたら、明墨は彼を無罪にしてしまうのか―。仮に冤罪だとしても、容疑者は逮捕された時点で「殺人犯」のレッテルを貼られるだけではない、まさに“人生が終わる”かのような悲惨な現実を目の当たりにする。そんな理不尽にさらされた容疑者や周囲の人々を明墨たちは救えるのか―。第1話ラストでは、凶器のハンマーが検察側から提示される不利な状況に。放送後、SNSでも「岩ちゃんどっち?」「続きが気になりすぎる」と視聴者の次回を待ち望む声が続出した。

また、第1話終了後、公式サイトでは登場人物の名前が一部明らかになり、主要キャラの名前に“色”が入っていることが話題になった。まだまだ謎だらけの本作だが、こうした要素を含め、第1話からキャラクターや物語を深堀りしたくなる考察要素がたっぷりだった。

赤峰が口にした「半年前の冤罪事件」とは? コンビニ店員(細川善彦)の存在は? 赤峰が時間を気にする理由は? さらに、紫ノ宮さえも知らない、赤峰が明墨の娘と勘違いする紗耶の存在は? その紗耶は、親切に犬のリードを拾ってくれた女性に思わず拒否反応がでてしまうなど、訳アリの様子で…。そして、監獄の中で一人、絵を描く男(緒方直人)のシーンも挿し込まれ、彼が描いていた幼い女の子の絵、彼宛の明墨からの何通もの手紙の存在も気にならずにはいられない。そして、ただの顔見知りではなさそうな雰囲気のある、明墨と検察官・緑川(木村佳乃)の関係性も気になるところ。SNSでも「(1話をしっかり観ないと展開が分からない点に)自信を感じる」「あっという間だった」などの意見が飛び交い、すでに多くの視聴者を引きつけている。

undefined
日曜劇場『アンチヒーロー』第1話より (C)TBS

裁判の行方はもちろん、謎多き明墨をはじめ、赤峰、緑川など、徐々に明かされるであろうキャラクターの背景も、ドラマの見どころの一つだろう。

そして、物語を盛り立てる荘厳な音楽も、SNSで「音楽がすっごい良い ドキドキとワクワクと不安を感じさせる」「冒頭から巻き込まれちゃった、もう30分になっててびっくり」という言葉が見られた。「鬼滅の刃」シリーズの劇伴を手掛け、海外でも高い評価を得ている作曲家・梶浦由記が本作で初めて民放ドラマのメインテーマを担当している。BGMも作曲家・寺田志保とともに担当しており、その音楽にも注目したい。


番組概要:TBS系 日曜劇場『アンチヒーロー』 毎週日曜よる9時

ライター:小松加奈
ライター/編集者。音楽・映画・ドラマ・アニメなどのエンタメ系を中心にインタビュー/レビュー/コラム記事などを手掛ける。

※記事内の情報は執筆時点の情報です