退職を決意し会社に伝えたところ、強引な引き留めにあったという経験のある人は少なくないでしょう。もしくは、退職したいと告げた途端に高圧的な態度になり話し合いにならなくて困ったという声を聞くことも多々あります。
そんな時に昨今注目を集めているのが「退職代行サービス」。依頼者にかわって退職の意思を会社に伝え、スムーズな退職に導くというサービスです。
そんな退職代行サービスの一つであるモームリ(@momuri0201)さんが、今年度4月の退職状況についてX(旧Twitter)に投稿すると、「こんなに需要あるんだ」「月曜は憂鬱。わかる」と話題になっています。
退職代行モームリさんが伝えた4月2週目の状況とはどんなものだったのでしょうか?
話題の投稿が、こちら!
4月8日月曜日、今現在本日だけでなんと87件もご依頼があります😱
— 退職代行モームリ (@momuri0201) April 7, 2024
これは過去最高件数であり、当日依頼も含めると100件に届くのではと予測されます。
それだけ週明けの月曜日は悩まれている方が多いということです。
モームリの従業員がもうムリだとならないように連携取って確実に対応していきます🙋♀️
退職代行モームリさんに依頼があったのは、4月8日月曜日のみで数えても午前8時26分という早朝の時間までになんと87件もあり、8日だけでトータル102件の依頼があったのだそう!
さらに、4月9日の夕方で4月の依頼は433件に達しており、4月末には1,000件以上の依頼があるのではと想定される勢いなのだとか。
新入社員として入社した会社や、異動した先などが著しく想定と違っていたのでしょうか。こちらの投稿を見て、1週間働いて見切りをつけるそのスピード感に驚いた人も多いようでした。
こちらの依頼数は過去最高とのこと。それだけ退職代行サービスの認知度が上がったのか、それとも今年は離職する人が多いのか…。
4月から仲間入りしたばかりの新入社員さんや中途入社の方に、困っていることやつまずいていることがないか声をかけてあげたくなる投稿でした。
4月2週目に退職する方はどんな理由?
退職代行モームリさんに詳しくお話をお伺いしました!
---4月2週目に退職代行に依頼される方の理由や経緯などは、どういった傾向が多いのでしょうか?差し支えない範囲で教えてください。
「1週目の月曜日は4名でしたが今週の月曜日は20名依頼がございました。理由は、入社前の説明と勤務実態の乖離が多いです。例えばですが『入社前は身だしなみが自由と聞いていたが、入社式前に髪色を注意され式に参加できなかった』などですね」
---ごまかさずに正しい情報を教えてほしいですね。
「また、社長から『使えない奴だ』などといった暴言や高圧的な態度、社内で横行するパワハラにより同じ会社で3名退職された新卒の方もいました」
---同じ会社から新卒の方が3人も…!そんな2024年度の新卒の方ならではの退職理由の傾向はありますか?
「やはり入社説明会との勤務実態の乖離が多いです。また、人によってさまざまですが、SNSなどでいろんな人の意見を聞いたりして早期退職を決めたりするなど『退職』というものが身近になってきている印象はあります」
---確かにSNSにはさまざまな経歴の方がいますもんね。企業側は、新卒の方の退職について、どんな反応、対応が多いのでしょうか?
「中途の方よりも退職理由を丁寧に確認される企業が多いです。おそらく採用にかけている費用面や、来年度の改善につなげていきたいという想いが強いのではという印象です」
---先ほどの方の退職理由によって、服務規律の伝え方の見直しが行われるといいですね。
こんなにも需要があるとは…
こちらの投稿には、さまざまなコメントが寄せられていました。
新卒だと、今日が初の週明け。
こんなにも需要があるとは。詳細が気になります
そんだけ働き辛い環境が多いって事か
これは恐ろしい数字だ。 なぜ、ミスマッチが生まれるのか。
思い切りがいいな
すごいな、先週で見切りつけたんだな
この思い切りの良さは羨ましいと思う。今の仕事が全く適性ないと感じながら耐えて4年ちょっと続けている。でも決断は若いうちにする方がいいよなぁ
一週間で辞めるという決断ができる、思い切りが羨ましいなって思っちゃう
4月の月曜日って憂鬱だよね…
今日の朝、(徒歩で)通勤していると、トボトボ歩いている人を数人見た。 その人達の顔を見てみると、みんな「会社 行きたくねぇ~」って 顔してた。 4月1日に入社して 最初の1週間が過ぎ、休み明けの月曜日に憂鬱になっている人も多いだろう。
入社後1週間目の月曜日とか想像を絶するほど辛いよな〜めっちゃわかる
「とにかく自分の心身の健康や安全が一番!」とご自身の体験をまじえつつ語る方も多数いらっしゃいました。新卒というカードを捨ててしまうのはもったいない、もう少しだけ長く働いてから考えてみては、という意見もありましたが、心身の調子を崩してしまっては元も子もありませんものね。
また、退職に関して話し合う場を会社が意図的に避けてくる、会社が強引すぎる引き留め交渉をしてくる、という退職・転職トラブルも、残念ながらよく耳にします。そんな際の選択肢の一つとして、こういったサービスの存在を念頭に置いておくのもよいかもしれませんね。
取材協力:退職代行モームリ(@momuri0201)さん/(公式Webサイト)