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大人が意外と間違える算数「15+15×3+10」【小学生の問題に挑戦】

  • 2024.4.19

 

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電卓を使って計算したのに、結果がおかしいといった経験はありますか?

大人が間違うポイントに、計算の順序を忘れていることがあります。

いざというときには自力で計算できるように、計算のルールを思い出しておきましょう。

問題

次の計算の答えは?                                                                                15+15×3+10

今回の問題はパッと見、とても簡単そうですね。しかしよく見ると、足し算の中に掛け算が混ざっています。

「100」だと考えた人が多いのではないでしょうか。

正答を見る前にどうして「100」と出てきたのか考えてみましょう。

 15+15×3+10
=30×3+10
=90+10
=100

一見、どこも間違いがなさそうですが、実はこの問題の答えは「70」です。

正答にたどり着くためのポイントはこちらです。

 足し算よりも先に掛け算を計算する。

どういうことか、問題を解きながら再確認していきましょう。

解説

答えは「70」になります。

ポイントの通りに解いていくと、まず最初に計算しなければいけないのは掛け算部分である「15×3」ということになります。

しかし、小学生のときに習った九九の中に「15×3」はないので筆算して計算したくなりますね。

筆算で解くのもいいのですが、今回は「分配法則」というものをうまく使って筆算をせずに解いてみましょう。

「分配法則」について忘れていたら確認していきましょう。

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実際の解き方を見ると使い方を思い出す方も多いのではないでしょうか。

 15×3
=(10+5)×3
=10×3+5×3
=30+15
=45

まず15を、10と5に分けています。

次に分配法則の□を10として、◯を5として置き換えることで計算しやすい形になりましたね。

さて、掛け算部分が45と分かれば残りは足し算です。

 15+15×3+10
=15+45+10
=60+10
=70

ということで答えの「70」にたどり着くことができました。

まとめ

今回の足し算と掛け算の計算順序と分配法則の2つのポイントを押さえておけば、スマホが近くにないときでも正しく計算することができます。

特に分配法則はいろいろな問題にも応用が効くのでたくさん練習してマスターしておきましょう!

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文・編集(監修):うおうお

数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。


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