答えを導くために、どのような情報が必要か。
それを論理的に考えることで、ロジカルな思考が可能になります。
今回はロジカル思考を鍛える「面積パズルに挑戦」初級編です。
問題
次の□に当てはまる数を求めなさい
※四角形の角は、すべて直角である。
※長さや面積の縮尺は、必ずしも正確に描かれていない。
「今分かっている情報から、何を求めることができるか」を順に考えることで答えを出すことができます。
「面積=縦×横」をうまく利用して考えましょう。
解説
今回の問題の答えは「32cm2」です。
「面積=縦×横」という式を変形すると、「縦=面積÷横」もしくは「横=面積÷縦」とすることができますね。
これを利用して、それぞれの四角形の辺の長さを求めましょう。
(解説のため、下図のようにA、B、C、Dとする)
まず、A=8は長方形の向かい合う辺なのですぐに分かります。
次に右上の長方形に着目しましょう。これは面積48cm2、縦8cm(A)の長方形です。
よって、C=48÷8=6cmとなります。
これで、Cの長さが分かったので、右下の長方形の縦の長さ(B)が分かります。
B=30÷6=5cm
最後は、左下の長方形です。
D=20÷5=4cm
したがって、面積を求める長方形は、縦8cm、横4cm(D)となります。
その面積は、8×4=32cm2ですね。
順にどの長方形に着目するかを考えると、それぞれの長さを求めることができました。
まとめ
今回の問題は、小学生の算数だけで解ける問題ですね。
難しい計算は必要なく、「何を求めないといけないか」という論理的な思考力が試されます。
他の記事でも、同じような面積パズルを紹介しているので、ぜひそちらも挑戦してみてください!
※当メディアでご紹介する数学関連の記事においては、複数の解法を持つものもございます。
あくまで一例としてのご紹介に留まることをご了承ください。
文・編集(監修):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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