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大人が意外と間違う算数「秒速5cmのとき → 空白に入る数字は?」

  • 2024.4.25
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「速さ」は小学校の算数で学習し、日常生活でもよく利用します。

しかし、算数・数学の問題で「速さ」というと苦手な方も多いのではないでしょうか。

なかには「60を掛け算する」「60で割り算する」というのを公式のように暗記している方もいるかもしれません。

きちんと「速さの意味」を考えることによって、丸暗記ではない計算方法を学びましょう!

問題

秒速5cmは、分速何mですか。また時速何kmですか。

「速さの単位変換」の問題です。

速さの問題が苦手になる理由の一つが「複数の単位をまとめて考えようとしてしまうこと」にあります。

「時間」と「距離」の単位を順に変換していくといいでしょう。

解説

今回の問題の答えは「分速3m」「時速0.18km」です。

「秒速5cm」というのは「1秒間あたりに5cm進む」という速さです。

これを「分速」「時速」で表すということは、それぞれ「1分あたり」「1時間あたり」にどれだけの距離を進むかを考えればいいのです。

時間の単位変換

まずは「時間」の単位を確認してみましょう。

1時間=60分
1分=60秒

これらは、皆さんが知っている通りです。

ちなみに、1時間は何秒でしょうか。

60×60=3,600なので

1時間=3,600秒

(「1時間=360秒」という計算ミスがよくあるので注意しましょう)

距離の単位変換

次に「距離」の単位を確認しましょう。

1m=100cm
1km=1,000m

これらも日常生活でよく使う単位変換ですね。

速さの単位変換

速さの単位変換をする際は、時間と距離の二つを考えなければいけません。これらを同時に処理しようとして間違えてしまうことがあるので、一つずつ順に変換してみましょう。

「秒速5cm」を「分速」に直します。つまり「1分あたり」に進む距離を考えます。

秒速5cm
=分速(5×60)cm
=分速300cm
=分速3m

「1秒あたり」を「1分あたり」にするために「×60」をしました。

その後、「cm→m」の単位変換をしています。

次に、「秒速5cm」を「時速」に直してみましょう。
(すでに「分速3m」を求めましたが、ここでは「秒速5cm」から直接「時速」に変換を考えてみます)

秒速5cm
=時速(5×3600)cm
=時速18,000cm
=時速180m
=時速0.18km

始めに「1秒で5cm進む」というのを「1時間あたり」にしています。(1時間=3,600秒)

すると、「1時間で18,000cm進む」というのが分かります。

その後「cm→m→km」と順に変換すると、「時速0.18km」ということが求められます。

このように単位を変換する際は、まとめてではなく、「時間の変換」と「距離の変換」をそれぞれ別で考えることで間違いをなくすことができます。

もちろん慣れてくると、一度に計算することも可能です。

まとめ

苦手になりがちな「速さ」の単元ですが、きちんと「速さの意味」を考えることで計算が可能になります。

公式の暗記ではなく、正しい理解をできるように、ぜひ他の記事の問題にも挑戦してみてください!

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文・編集(監修):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


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