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大人が意外と間違える数学「18÷2×(1+2)」

  • 2024.4.7
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「小学校で学習する計算問題くらいなら簡単だ」と考えていないでしょうか。

スマホに電卓機能があるため、最近はちょっとした計算も電卓を使ってしまい、計算力が落ちている人が増えてきています。

今回は、間違えやすい計算問題に挑戦し、計算法則を改めて確認しましょう!

問題

次の計算をしなさい。
18÷2×(1+2)

答えが「3」となってしまった方は間違いです。

ポイントは計算の順序です。どの順番で計算するのかに注意しましょう。

解説

今回の問題の答えは「27」です。

途中の計算式は次のようになります。

18÷2×(1+2)

=18÷2×3

=9×3

=27

計算のポイントを確認してきましょう。

まず、カッコや四則演算が混ざった計算は、次の順に計算しなければなりません。

(1)カッコ内の計算
(2)掛け算・割り算の計算
(3)足し算・引き算の計算

今回の問題では、カッコがあるので、カッコ内の「1+2」から計算しなければいけません。これは「3」ですね。

おそらく多くの方はここまでは問題なく計算できるはずです。

カッコ内の計算が終わると、元の式は次のようになっています。

18÷2×3

よくある勘違い

「掛け算と割り算だけの式だから、どちらから計算してもいい」これは正しくありません。

「掛け算だけ」の計算であれば、順序を入れ替えてどこから計算しても結果は変わりませんが、割り算を含んでいる場合は、前から計算しなければいけません。

 正しい計算(前から計算)
18÷2×3
=9×3
=27

間違えた計算(後ろから計算)
18÷2×3
=18÷6
=3

「カッコ内から計算しないといけない」や「掛け算・割り算が優先」という規則は、多くの方が気をつける計算のポイントです。

しかし、「掛け算と割り算の式」において、どこから計算するのかというのは、意外と意識していない点ではないでしょうか。

順序を入れ替えて、計算の工夫をするというのも大切ですが、それに気を取られて間違えてしまうと意味がありませんね。

どのような計算式のときに順序が入れ替えられるのか、しっかり確認する必要があります。

まとめ

スマホの電卓機能では、このような計算の順序まで考慮して計算結果を出してくれます。

曖昧な理解のまま計算していると、いざスマホが使えない状況になってしまうと、計算ミスをしてしまうので気をつけましょう。

計算は何度も繰り返し練習することで、習熟度を上げていくことが可能です。ぜひ他の記事の計算問題にも挑戦してみてください。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文・編集(監修):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」

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