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大人が意外と解けない数学「20%引きで5,600円」→定価はいくら?

  • 2024.4.16

 

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大人になると知識が先行して、思い込みから勘違い。なんてこと経験ありませんか?

少し落ち着いて考えれば分かることまで、思い込みが邪魔することもあります。

今回は、簡単なのに勘違い続出の問題です。

問題

ある商品を定価の20%引の5,600円で買いました。この商品の定価はいくらでしょうか

解答

答えは「7,000円」

解答例
1-0.2=0.8
5,600÷0.8=7,000

解答例としたのは、正解までの考え方が複数あるためで、その中の一つとして解答例としました。

「1-0.2=0.8」の計算は、元の定価を「1」としたとき、「20%(0.2)」を引く計算をしています。

つまり、「定価の20%引き」を言い換えると「定価の80%(0.8倍)の金額」ということになります。

解説

「÷0.8」までは簡単にたどり着いたでしょうか?

定価の0.8倍が5,600円なので、定価=5,600÷0.8といった逆算になります。

通常、定価を表示せずに割引後の価格だけ表示されることはないため、「あれ?×?÷?」と計算式自体が混乱された方もいるかもしれません。

今回の問題でよくある誤答が

5,600×0.8=4,480円としてしまうことです。

これでは「5,600円の20%引き」の計算になっています。

「定価の20%引きが5,600円」というのとは意味が違いますね。

普段は、提示された数字をそのまま受け入れることが多いと思いますが、たまには計算式か自分で割り出すのもいいものでしょう。

まとめ

今回は、勘違いしやすいことを踏まえて出した問題ですが、決して引っ掛け問題ではありません。

ましてや、間違えさせるための意地悪問題でもありません。

あくまでも、知識が先行しやすい大人の「思い込み」を突いた問題です。

問題自体はとても簡単なので、ほんの少し「間」を置いて考えることが大事ですね。


監修:SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


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