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大人が意外と解けない「時速75kmで45km進む → 何分かかる?」

  • 2024.4.17
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公共の交通機関なら、「指定の場所に何時に着く」とある程度の正確な時間が分かります。

車で移動するときでも、地図アプリを使えばおおよその到着時間を教えてくれます。

しかし、その分自分で考える機会が減って計算方法も忘れてはいないでしょうか?今回は、時刻表やアプリなしでも日常生活に役立つ、速さ、距離、時間の問題です。

問題

現在地から45km離れた場所に向かいます。時速75kmの車でかかる時間は?

渋滞や信号は考慮しません。単位変換すればすぐにできます。

解答

答えは「36分」です。

時速→分速、時間→分と、単位を間違えずに直すことがポイントになります。

解説

時速75km=1時間に75km進むことができる速さ
45km進むには、1時間かからないことになります。

ここでは、二つの解き方を紹介します。

1.先に「時間→分」の変換をする方法

答えは1時間以下になるので、始めに「時間→分」の変換をしてしまいましょう。
つまり、「時速→分速」にします。

時速75km÷60分=1.25km → 分速1.25km
45kmを分速1.25kmの速さで進むと、
45km÷分速1.25=36分

36分かかることが分かりました。


他の単位変換でも、簡単に計算する方法があります。

2.後から「時間→分」の変換をする方法

分速に直さず、直接距離から速さを割って時間を算出します。

45km÷時速75km=0.6時間
0.6時間のままでは分かりにくいので、分単位に変換します
60分(1時間)×0.6時間=36分


単位変換が違いますが、同じ「36分」という答えに辿り着きました。

時間を求めるために、どちらも「距離÷速さ」の計算をしているのは同じです。

しかし、
・「時間→分」の変換後、「距離÷速さ」の計算

・「距離÷速さ」の計算後、「時間→分」の変換

と、順序が違いました。

皆さんはどちらの方が考えやすかったでしょうか。

まとめ

今回のメインテーマは単位変換ですが、正解を出す方法が1つだけでないことも理解していただけたと思います。

算数は唯一の正解に辿り着く方法が複数ある面白さがあります。

日常に隠れている算数を見つけて、もっと面白さを分かるようにしましょう。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


監修:SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


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