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紫ノ宮(堀田真由)は『二重スパイ』か…日曜劇場『アンチヒーロー』怪しい行動を繰り返す弁護士に考察あつまる

  • 2024.4.28
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長谷川博己主演の日曜劇場『アンチヒーロー』(TBS系/毎週日曜21時)の第2話が、4月21日に放送。町工場の社長殺害事件で検察から凶器と思しき新証拠が提示され、劣勢の明墨(長谷川博己)たちは、容疑者・緋山(岩田剛典)の無実を勝ち取るため、時に潜入調査もしながら、公判に臨む。果たして、緋山は本当に無実なのか―?事件の判決がくだる…。

有能すぎる紫ノ宮の謎めいた行動

第2話では、検察側のDNA鑑定に不正があったのではないかという明墨の推測を受けて、事務所メンバーが調査を進める。普段からそっけない態度の紫ノ宮だが、調査では見知らぬ人に抜群のコミュ力を発揮する有能さが光っていた。パラリーガル・白木(大島優子)の言葉から、紫ノ宮(堀田真由)が刑事の娘であることが分かったが、それも「刑事の娘」のDNAゆえなのだろうか…。

そんな調査能力に長けた紫ノ宮が、明墨のデスクを調べる一幕も。そして、見つけた保護犬の冊子に、赤峰が口にした“明墨の娘”と勘違いする紗耶(近藤華)が映っていた。普段から他人に感心がなさそうな紫ノ宮が、明墨の行動を気にかけ、紗耶の存在を調べているのが気になるところ。紫ノ宮の謎めいた行動にネットでは「二重スパイの可能性」「怪しい」などの考察が繰り広げられた。

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日曜劇場『アンチヒーロー』第2話より (C)TBS

一方、潜入捜査先の大学の検査室で、突然出てきた掃除の女性にひどく驚く紫ノ宮。白木や赤峰さえも紫ノ宮の反応にツッコむほどその様子は異様で、どこかトラウマめいたものを感じる。正体不明の紫ノ宮から今後も目が離せなそうだ。

なお、SNSでは紫ノ宮こと堀田真由がバイクに乗って調査する姿に、「バイク乗れるんだ! ギャップ萌え」「かっこよすぎて痺れた〜」と絶賛の声が続出していた。

諦めない明墨の法廷シーンが圧巻

事務所メンバーをはじめ、明墨自身も直接出向くなどして、DNA鑑定を行った法医学者・中島忠雄(谷田歩)の助手である水卜健太朗(内村遥)から証言を得る。そして、中島教授と姫野検事の不正を暴くことで、劣勢だった裁判の風向きに変化の兆しが!

裁判では、同調圧力によって自分の意見を押し殺さずにはいられない日本の現状を口にした明墨。だが、それでもなお「司法に携わる人間は人の一生を左右する立場であるということを、一秒たりとも忘れてはならない」「歪んだ思考が平穏な暮らしを求めていた罪なき人の人生を奪ってしまう。それだけは絶対あってはならない」と声高に問いかける。息を呑むような緊張感が伝わるその姿は、まるで視聴者も傍聴席にいるかのような臨場感と、その言葉の意味を考えずにはいられなくなるほど胸に迫るものがあった。

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日曜劇場『アンチヒーロー』第2話より (C)TBS

そんななか、明墨が本作と同じ日曜劇場枠で放送された松本潤主演の法廷ドラマ『99.9‐刑事専門弁護士』に触れるセリフがあり、SNSが大いに湧いていた。

そして、「公正な裁判を」と訴えかけた町工場社長の殺人事件で、緋山は無罪を言い渡されたのだ。判決を聞き、天を仰ぐ明墨の様子が印象深い。

明墨と緋山の行動が衝撃! SNSで赤峰のメンタルを心配する声も

赤峰は、裁判の調査が行き詰まったとき、「明墨先生はまだ諦めていませんよ」というパラリーガル・青山(林泰文)の言葉に背中を押され、拘置所の緋山(岩田剛典)に会いに行っている。そこで、半年前の冤罪事件で勝訴した明墨に憧れ事務所に入ったことを打ち明け、「あなたの無実を証明するために僕たちは動いているんですよね」とぶつける場面が印象的だ。「No.7」と書いたノートを持ち歩き、“無実の人を助けたい”という使命感強くもつ赤峰が“冤罪事件”にこだわる理由も気になるところ。

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日曜劇場『アンチヒーロー』第2話より (C)TBS

無罪を言い渡された緋山は、裁判終了後に明澄に白いメモと車のキーを受け取りどこかへ向かう。そんな行動を赤峰は不審に思い、緋山を尾行する。たどり着いたのは、「産業廃棄物中間処理 持込歓迎」と書かれた場所。そこで、緋山が血の付いたジャンパーを捨てるところを目撃し、釈放された緋山が犯人だと確信する赤峰。

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日曜劇場『アンチヒーロー』第2話より (C)TBS

衝撃を受けた赤峰は、明墨に詰め寄るが、「正義とは何なんだろうね…」と問いかけながら、「君が君の正義を貫くように、私は私の道を突き進む」と毅然とした態度で伝える。

第2話のタイトル「拒絶」を象徴するような展開に、「主人公、怖すぎる」「緋山さん 怖い、怖い」「正義とは何か考えさせられるなぁ」「なにが正義かわからなくなる」「今後の赤峰のメンタル心配すぎるな」とSNSでさまざまな声が上がっていた。

赤峰の言い分を否定しなかった明墨だが、やはり本当に「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士というなのだろうか―。2人の、今は相容れない“正義”が今後のストーリーにも影響を及ぼしそうだ。

ほかにも、明墨について「うるさい」と話した検事正・伊達原泰輔(野村萬斎)、明墨と何かと接点が多い検察官・緑川歩佳(木村佳乃)の関係性、紗耶が児童養護施設に入っていく姿や、明墨が「REIKO MOMOSE」という名前が刻まれた墓の前で涙した姿、監獄の男性(緒方直人)に明墨が面会を望んでいること…など、第2話でも新たな謎が登場し、新たな事実が明らかに。これらが今後どんな進展を見せるのか、目が離せない。


番組概要:TBS系 日曜劇場『アンチヒーロー』 毎週日曜よる9時

ライター:小松加奈
ライター/編集者。音楽・映画・ドラマ・アニメなどのエンタメ系を中心にインタビュー/レビュー/コラム記事などを手掛ける。

※記事内の情報は執筆時点の情報です