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『ふてほど』二人の死は確定か…不登校の彼は一体何者?【最終回予想】

  • 2024.3.25
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3月29日に15分拡大SPで最終回を迎えるドラマ『不適切にもほどがある!』。最終回ゲストとして成田昭次、小野武彦、宍戸開らが出演することも発表された。残り一回切りになってしまったタイムトラベルで昭和へと戻った市郎(阿部サダヲ)は、果たして純子(河合優実)との未来にどう向き合うのか?

ゲストは、あの引きこもり中学生の未来の姿?

一回きりとなってしまったタイムトラベルを使い、令和から昭和へと戻った市郎。スマートフォンの扱いや令和での価値観にも慣れたせいか、もはや彼にとって、これまでまったく違和感のなかった昭和での教育体制が不思議なものに見えてくるだろう。

昭和に戻った市郎は、例の1995年までどう生きるのか。まだ何も知らない純子に真実を伝えるのか。そして、市郎と一緒についてきたらしい渚(仲里依紗)は、元の令和に戻れるのか。

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金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』第9話より (C)TBS

最終回がどう展開するか、鍵を握るのはゲストの存在かもしれない。成田昭次、小野武彦、宍戸開の3名がゲスト出演することが発表されており、そのうち成田はタイムトラベルに関係する謎の男を演じるという。

SNS上では、おそらくこの3名のうちの誰かが、あの不登校で引きこもりの中学生・佐高強(榎本司)だろう、と予想されている。

キヨシ(坂元愛登)がラジオへのハガキ投稿を通じて、懸命にメッセージを伝え続けた結果、友達になれた佐高。友達の輪は少しずつ広がっていき、もはや「学校にいるのと変わらない」状態になったため一度は登校した佐高だが、ふたたび自宅にこもるようになってしまった。

よくよく考えれば、タイムマシンの生みの親である井上(三宅弘城)と佐高も同級生なのだから、佐高がキーパーソンと考えても辻褄は合う。謎の男たちが力を合わせ、渚を令和に戻してくれるのかもしれない。

市郎は純子との未来を変えるか?

最終回の要となってくるのは、1995年に命を落とすことが確定してしまっている市郎と純子の行く末だろう。

二人が亡くなってしまうのは悲しいが、仮に市郎が純子に真実を伝え、彼女だけ令和の時代に送って災害を回避するとしても、未来が改変されてしまうため渚の存在が危うくなる。市郎と純子が昭和の時代に残り、力を合わせて被災を免れたとしても、未来が変わってしまうことに変わりはないだろう。

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金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』第9話より (C)TBS

市郎が純子に真実を伝えるかどうか。昭和に残るか、それともふたたび令和に移動するか。最終回のキーポイントはこのあたりになりそうだ。そして、前述したゲスト3名の役どころも大いに関係してくるはず。

おそらく、市郎と純子の死は免れない。しかし、間違いなく生きていた証を、令和に生きる渚や秋津たちに伝わるよう何らかの形で残しておくのではないだろうか。

昭和、平成と積み重ねた過去があるからこそ、令和がある。当時よりも生きやすくなっているのか、さらに生きづらさが増しているのかはわからないけれど、繋がってきた命をさらに先へ手渡すために。市郎の行動が、現代を生きる私たちのヒントになるかもしれない。



番組概要:TBS系 金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』 毎週金曜よる10時

ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。Twitter:@yuu_uu_