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大人が意外と間違える「240 ÷(20+60)×3」【小学生でもわかる】

  • 2024.3.20
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「小学校で習う計算なんて簡単にできる!」と思っていても、意外と間違えてしまうことがあります。

大人になると電卓やパソコンで計算することが多くなり、暗算の機会が少なくなってしまうので、計算の規則を忘れてしまっているのです。

皆さんは、小学校で習った計算の規則をしっかり覚えていますか?

忘れてしまった方は、ぜひこの機会に学び直しをしてみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
240÷(20+60)×3

この問題は、算数検定7級の問題から抜粋しています。

計算する順番に気を付けてください。

解説

今回の問題の答えは「9」です。

途中の計算は次のようになります。

240÷(20+60)×3
=240÷80×3
=3×3
=9

いくつかの間違えやすいポイントがあるので、順に確認していきましょう。

計算法則の確認

まず、計算の順序は次のとおりです。

(1)カッコの中から計算
(2)掛け算・割り算を計算
(3)たし算・引き算を計算

今回の問題の場合、カッコがあるので、そこから計算していきます。

カッコ内の「20+60=80」は、多くの方は問題なく計算ができるでしょう。

カッコの中を計算したことによって、計算式は「240÷80×3」となりました。

掛け算と割り算の式になりましたが、これも計算の順序が決まっています。

正しい計算は、
240÷80=3
3×3=9
の順番です。

うしろの掛け算「80×3」を先にすると「240÷240」となると考えなかったでしょうか。

実はこれは間違いです。

「たし算・引き算が混ざった計算」「掛け算・割り算が混ざった計算」は、左から順に計算しなければいけない。

「たし算だけの計算」「掛け算だけの計算」であれば、順序を入れ替えて計算が可能ですが、そうでない場合は左から順に計算しなければいけません。

計算の順序を入れ替えて工夫をするということも大切ですが、計算結果が間違ったものにならないように注意が必要ですね!

まとめ

小学校の算数なんて簡単と思っていても、電卓やパソコンで計算することが多くなるため、計算のやり方を忘れているということがあります。

ぜひこの機会に、算数の学び直しをしてみましょう。

 

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文・編集(監修):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」