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【センバツ】注目投手5選!「江川2世」「名門で1年春からエース」「中学全国大会優勝投手」などドラフト候補がズラリ

  • 2024.3.18
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写真:産経新聞社

春は投手力」という言葉があるように、センバツ大会ではロースコアの試合が多くなります。

冬の期間は各チームがウエートトレーニングに重点を置くため春は打撃が発展途上の状態であることや、夏に比べると投手が消耗しにくい点が要因としてあり、投手にとっては有利な大会とも言えます。

例年好投手が多く出現しますが、今大会もたくさんの好投手が顔を揃えました。顔ぶれをみると本格派右腕が多い印象で、甲子園の登板経験がある投手も多数名を連ねています。今回はその中から昨年秋の大会で活躍した選手を中心に、センバツで期待が持てる5人の投手をご紹介します。

◆小川哲平投手(3年)作新学院高校

右投右打 183cm92kg

MAX147kmを誇る大型右腕です。恵まれた体から投げ込まれるボールは速さ以上に重さを感じます。日光市立落合中学校では学校の軟式野球部でプレー。当時から140km以上の球速を持つ注目投手でした。
昨年のセンバツでは背番号10をつけ、3回戦の英明高校戦に登板。1点リードの9回にリリーフでマウンドに立ちますが、ピンチを広げてしまうほろ苦い甲子園デビューとなります。しかし、同年秋から背番号1を託されるとエースとして活躍。チームの関東大会優勝と明治神宮大会準優勝に大きく貢献しました。
神宮2回戦の北海高校戦では3安打8奪三振で完封。高校入学後初となる9イニングを投げたことで自信を深めました。堂々たる風貌から「江川2世」とも称されており、1962年以来のセンバツ頂点を目指します。

◆佐宗翼投手(3年)星稜高校

左投左打 177cm73kg

付属の星稜中学校3年時に春と夏の2大会で全国優勝(全日本少年軟式野球大会)。高校でも1年夏と2年夏に甲子園のマウンドに上がるなど大舞台での経験が豊富です。
昨秋の北信越大会では体調不良により同学年の道本想投手に登板を譲る機会が多くなりましたが、センバツ出場が懸かった準決勝の北陸高校戦で9回5安打10奪三振1失点の好投。エースの貫禄を見せつけるとその後は徐々に復調します。
明治神宮大会決勝戦の作新学院高校戦でも1失点完投勝利を挙げ、チームを32年ぶりの神宮大会優勝に導きました。スリークォーターからの小気味好いピッチングは同校OBで1995年夏の甲子園準優勝を果たした山本省吾投手を彷彿とさせるものがあります。今大会では自身としては未だ味わったことのない甲子園の勝利を目指し、まずは初戦突破に集中します。

◆平嶋桂知投手(3年)大阪桐蔭高校 

右投両打 187cm86kg

馬力型の投手で、直球は常時140〜145kmを計測します。高校2年時の練習試合で最速となる154kmを記録し、一躍プロも注目する投手となりました。
威力ある直球に加え、130km前後の縦スライダーやカットボール、フォーク、ツーシームと多数の変化球を操る器用さも持ち合わせており、スケール感の大きさを感じさせます。
また、打者としての能力も高く、両打席で勝負することができます。昨夏までは外野も守る「二刀流」選手でもありました。秋以降はエースとして投手に専念していたこともあって9番を打つ試合が多くなりましたが、ここ一番というチャンスでは打撃にも注目したい選手です。チームとして三連覇を狙った明治神宮大会では、初戦の関東第一高校戦で先発を果たすもホームランを浴びて5回で降板。神宮の悔しさは本大会で晴らしてくれることでしょう。

◆今朝丸裕喜投手(3年)報徳学園高校

右投右打 187cm80kg

昨年のセンバツは2年生ながら主にリリーフとして4試合に出場。投球が上手く、角度のある球と緩急の使い分けが光りました。決勝まで勝ち進みますが、自身も含めた投手陣が5回に7失点とビッグイニングを献上してしまい、準優勝におわります。
聖地での雪辱を誓い、昨年の冬は筋力トレーニングなどでフィジカル面を徹底的に鍛え上げました。その結果、体重は8kg増の80kg、最高球速は151kmに更新するまでに成長。長身で手足が長くスリムだった体型に重量感が加わりました。
また、秋から背番号1を背負う間木歩投手とエースの座を巡り切磋琢磨する関係もチームに好影響を与えています。ただ、「ストレートの質と角度は負けないと思っている」と本人は強気。チーム内での争いにも勝ち、次こそ紫紺の優勝旗を掴みます。

◆高尾響投手(3年)広陵高校

右投右打 172cm73kg

名門で1年生の春から背番号1を背負う実力者。小柄ながら、タフさとマウンドさばきのよさは全国でもトップクラスです。
体で右腕を上手く隠し、リリースの瞬間だけ右腕を振り切る投球フォームからは最速148kmの直球に加え、縦に大きく曲がるスライダーが放たれます。それらを活かし、秋の中国大会は2試合に先発登板していずれも完投。18回を投げて19奪三振と投球回数を上回る三振を記録しました。
過去の甲子園では勝利を挙げるものの上位の壁が破れない試合が続いており、昨年は春夏の2大会連続で優勝チームに惜敗。いずれも終盤に決勝点を奪われる悔しい試合になりました。
マウンドでは表情を変えずに黙々と投げる姿が印象的ですが、実は名将の中井哲之監督も認めるほどの「負けず嫌い」。大エースは闘志を内に秘めてリベンジに燃えています。


※本記事は、3/15の情報です

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