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【センバツ】注目野手5選!「プロ注目の大会No.1捕手」に、「打率.625を叩き出したスラッガー」など超逸材揃い

  • 2024.3.17
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写真:産経新聞社

近年は打撃力を強化する学校が多く、高校野球界は現在「打高投低」の傾向にあります。

しかし、その遺産として打球が投手を強襲するケースが増えしてしまい、怪我のみならず死亡に至る事案まで発生。現行の金属バットの仕様を巡り年々議論が交わされた結果、今大会から低反発バットを導入することが決定しました。このように導入にあたっては「投手の安全を守る」という目的が背景にあります。

低反発バットは従来から重量こそこそ変わらないものの、最大径が67mmから64mmと従来から3mm短縮。以前に比べ「飛距離は5mダウン」という声も出ており、長打やホームランも大幅に減少する可能性がありそうです。

打者にとっては不利な状況ですが、今大会にはそんなハンディをも跳ねのけそうな打者が数多く出場します。昨年秋の大会で活躍した選手を中心に、センバツでも期待が持てる5人の打者をご紹介します。

 

◆箱山遥人選手(3年)高崎健康福祉大学高崎高校

捕手 右投右打 176cm78kg

今大会No.1捕手と呼び声の高い強肩強打の選手です。1年秋から正捕手の座を掴むと、昨年のセンバツでは下級生ながら4番を務め、3打数2安打と持てる力を存分に発揮しました。
捕手らしいがっちりとした体から放たれるスイングは力強く、本塁打は高校通算で28本をかっ飛ばしています。昨秋は本塁打こそなかったものの、打率.462、12打点を記録。主将として勝負所で打ち続け、勝利に貢献しました。
守備面もレベルが高く、二塁への送球タイムは1.8秒台とプロクラスの強肩を誇ります。チームのお家芸でもある「機動力」を使う対戦相手にとっては驚異となる存在でしょう。
青柳博文監督からも「守備力では歴代捕手No.1」と高い評価を受けています。キャプテンシーにも優れており、「創部初となる日本一だけを目指して戦う」と目標は明確です。

◆モイセエフ・ニキータ選手(3年)豊川高校

外野手 左投左打 180cm85kg

憧れの選手は福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手という中堅守。ロシア人の両親を持つ日本生まれの選手です。
高校入学時は体重66kgとやや線の細い選手でしたが、寮生活で毎晩1000g近いお米を食べ続けて20kg近い増量に成功。チームの中軸を張るまでに成長し、秋は主に3番打者として出場しました。
愛知県大会から東海大会まで毎試合コンスタントにヒットを放ち、東海大会は全4試合でマルチ安打を達成。16打数10安打6打点を挙げ、打率.625のハイアベレージをマークしました。東海大会初戦ではライススタンドにスリーラン、明治神宮大会準決勝でもライトへソロホームランを運ぶなど長打力も付き、高校通算本塁打は14本に伸ばしています。秋の勢いを持続できれば、初となる甲子園の舞台でも大暴れが期待できる選手です。

◆ラマル・ギービン・ラタナヤケ選手(3年)大阪桐蔭高校

三塁手 右投右打 180cm82kg

パワーでいえば今大会No.1。名門の大阪桐蔭高校で2年生の春から4番サードとして起用されています。
中学で既に通算50本塁打を記録するなど早くから素質はずば抜けていましたが、高校でも現時点で28本塁打をマーク。推定飛距離140mにも及ぶホームランも打つなど、豪快な打撃を披露しています。
昨年の秋で印象に残った試合が明治神宮大会初戦の関東第一高校戦。8回表に打席が回ると、まるで左打者が引っ張って打ったような弾丸ライナーを右翼スタンドに突き刺し、広角にも強い打球打てる能力を示しました。
スリランカ人の父、バンダーラ・ラタナヤケさんは学生時代にバレーボールのスリランカ代表を務めた実績もあり、父親譲りの高い身体能力を活かして甲子園でも躍動します。

◆只石貫太選手(3年)広陵高校

捕手 右投右打 178cm78kg

今年の広陵高校は昨年の甲子園を経験したバッテリーがそのまま残っています。強打の捕手・只石貫太選手はチームの大黒柱。今大会にも出場する箱山遥人選手(高崎健康福祉大学高崎高校)と並び、世代屈指の捕手と評判です。
主将と4番打者も務めており、チームの重責を一手に担っています。高校通算本塁打は既に20本を超えており、バッテリーを組むエースの高尾響投手も「打球速度が飛び抜けていてパワーがある」と絶賛しています。
秋の広島県大会は打率.571、1本塁打、11打点と打ちまくりますが、甲子園の出場権が懸かる中国大会では勝利を優先。チームバッティングに切り替え、中国大会史上初の3連覇を成し得ました。大会前の練習試合では木製バットを使用するなど低反発バットに向けた対策にも取り組んでおり、センバツでどのような打撃を見せてくれるか楽しみです。

◆正林輝大選手(3年)神村学園高校

外野手 右投左打 178cm84kg

気持ちの強さが表情に表れている左のスラッガー。昨夏の甲子園では2年生ながら4番に座ると強烈な打球を連発。
全5試合で打率.435、10安打、5打点を記録しました。速球投手にも強く、逆方向に長打を打てるのが魅力です。
打撃に注目が集まりますが、守備や走塁にも優れており、外野手としての能力の高さも目を引きます。昨年秋の公式戦打率は.320。まずまずの打率を残した一方で、チーム2位の8四死球を選ぶなど選球眼の高さも示しました。
昨夏初戦の立命館宇治高校戦ではあわやホームランかというセンター越えの二塁打を2本マーク。本人は「甲子園で本塁打を打ちたい」と昨年あと一歩届かなかった距離を求め、甲子園でのアーチを狙います。


※本記事は、3/15の情報です

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