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意外と間違える問題「17人の行列→Aさんの前に8人なら、後ろには何人?」

  • 2024.2.21
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人気の飲食店では行列ができていることがあります。もしくは、限定品の購入のために行列に並ぶということもありますね。

このようなとき、「自分の前に何人いるだろうか」「自分は何番目なのだろうか」というのが気になります。

今回は、行列の人数に関する問題に挑戦してみましょう。

問題

17人の人が一列に並んでいます。Aさんの前には8人います。
このとき、Aさんの後ろには何人いますか?

実はこの問題は小学校1年生の算数で学習するものです。

17-8=9だから9人と考えなかったでしょうか。これは間違いです。

 

さて、今回の問題の答えは「8人」です。

解説

気をつけないといけないのは、Aさん自身を人数に入れなければいけないという点です。

Aさんの前に8人いるということは、Aさんは前から9番目です。

したがって、Aさんの後ろにいるのは17-9=8となって「8人」が答えということになります。

 

もし今回の問題が次のようになっているとどうでしょうか。

17人の人が一列に並んでいます。Aさんは前から8番目です。
このとき、Aさんの後ろには何人いますか?

この場合は、17-8=9だから、Aさんの後ろには9人ですね。

「Aさんの前には8人いる」
「Aさんは前から8番目」

これらは、文章は似ていますが、違う状況なので、注意しましょう。

 

また、もう1つ類題に挑戦してみましょう。

17人の人が一列に並んでいます。Aさんは前から8番目です。
このとき、Aさんは後ろから数えると何番目ですか?

これもすぐに答えを出すことができますか?

 

この答えは「10番目」となります。

先ほど確認したように、「前から8番目」ということは、Aさんの後ろには9人います。(17-8=9)

今度は後ろから順番を数えるので、Aさんは「後ろから10番目」になりますね。

 

最後にもう1題。

人が一列に並んでいます。Aさんは前から6番目、後ろから5番目です。
このとき、行列には何人ならんでいますか?

さて、これも「◯番目」ということと「◯人」ということを気をつけなければいけません。

「前から6番目」ということは、Aさんの前には5人います。

「後ろから5番目」ということは、Aさんの後ろには4人います。

前に5人、後ろに4人、そしてAさん自身を合わせて、全部で「10人」です。(5+4+1=10)

 

いかがでしょうか。単純な問題のようにみえて、意外と間違えてしまいそうですよね。

これらの問題はすべて、小学1年生で学習するものですよ!

まとめ

「何番目」を考える問題では、自分自身を含むのか、含まないのかに注意する必要があります。

簡単なように思えて、意外と間違えてしまう問題の1つです。

人数や順番を考えるのは、日常生活でもよくあることなので、間違えないようにしましょう!

 

※解き方は複数ある場合がございます


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」