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「100年前って、明治じゃなく昭和なの?」日本人が間違えがちな“まさかの事実”「すごい」「想像つかない」

  • 2025.3.14
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出典:photoAC(画像はイメージです)

「100年前って江戸時代なんじゃないの?実は昭和元年」という投稿が現在X(旧Twitter)上で大きな話題となっています。

実は“昭和元年”とされていたのはちょっとした勘違いが含まれていたようですが、「それでも昭和って意外と最近だったんだ」「来年は昭和生まれが100歳を迎える人もいるらしい」など、驚きの声や懐かしさを感じる声も。さて、本記事では、このポストをめぐる盛り上がりや、正しい年号や日本の長寿データを交えて、私たちが見落としがちな“100年前”のリアルをひもときます。

来年には“昭和100歳”が誕生予定

投稿では「100年前が実は昭和元年」と語られていましたが、厳密には昭和元年(1926年)は2025年において99年前にあたります。100年前というと、実際には大正14年(1925年)にあたる計算です。昭和元年のスタートは1926年12月25日からなので、そこから丸100年が経つのは2026年。改めて「年号の認識ってあいまいだな」と思わされた方も多いのではないでしょうか。

もっとも、昭和元年から99年後という事実は、そのまま「来年、昭和生まれが100歳に達する人がいる」ことも意味します。

「100年前が昭和元年ではないとわかっても、そろそろ“昭和100歳”の人が誕生するのがすごい」

大正や明治で生まれた方もまだまだご存命の現代、改めて私たちが「昭和」という時代をリアルに感じるきっかけとなっているようです。

100年でこんなに社会が変わるなんて

誤解や勘違いを含め、X上では「100年前って本当はどうなの?」と話題が沸騰。中でも印象的なコメントをご紹介します。

“歴史認識のズレ”に「激動だわ」

「100年前が江戸時代じゃなくて昭和って聞いて、歴史のスケール感が一気に近くなった気がする」
「つかそっからまた80年遡ると普通に江戸時代だもんな。昭和って本当に激動だわ。」

自分の感覚では「100年=江戸時代くらい?」と思ってしまうけれど、実際は昭和や大正など、意外と“近代寄り”であることに驚く声。年号の区切り方や戦争のタイミングが、予想外に身近に感じられるという意見が多数見受けられました。

“100年での変遷ぶり”に「想像つかない」

「戦後から70年でここまで変わったんだから、100年前の昭和からだとどれだけ進化したかすごいよね」
「100年でこんなに社会が変わるなんて、未来の100年後も想像がつかないよ」
「『100年前』は“飛行機やラジオがある時代”で、200年前でも“蒸気機関車がある時代”なんだよね」

電化製品の普及や交通手段の進化など、わずか100年でも生活様式が激変した日本社会。その変遷ぶりに感慨を覚え、「さらに次の100年後はどうなるんだろう」と想像を膨らませる人も少なくないようです。

大正・明治生まれ、2025年には何歳になる?

誤解と真実が錯綜した“100年前”ですが、実際に2025年にはどんな世代がどんな年齢を迎えるのでしょうか? 具体的な年齢の分布をチェックしてみると、改めて時の流れを感じられるかもしれません。

大正生まれ(1912〜1926年)

1912年(大正元年)生まれの方は、2025年には満113歳
1926年(大正15年)生まれの方でも、2025年には満99歳

明治生まれ(1868〜1912年)

明治が終わる1912年に生まれた方は、2025年には大正元年生まれの方と同様に満113歳

厚生労働省「100歳以上の人口は9万人超」

「さすがに明治・大正生まれの方はもうほとんどいないのでは?」と思いがちですが、実は厚生労働省の発表(令和5年「敬老の日」における100歳以上の高齢者数)によれば、令和5年9月時点で全国の100歳以上人口は95,119人。日本では毎年、100歳以上の高齢者数が増加し続けており、明治・大正生まれの方がご健在でいらっしゃることも決して珍しくありません。

※出典元: 厚生労働省R6百歳プレスリリース

日本は100歳以上の人口が年々増加しており、現在でも多くの大正生まれ・明治生まれの方がご健在です。こうした事実を知ると、意外にも“100年前”が身近に感じられるのではないでしょうか。

「100年前は思ったよりも昔じゃない」

100年前というキーワードから、こんなにも世代や歴史に対する意外な盛り上がりが生まれました。「昭和元年=2025年で100年前じゃない」という事実は、単なる数字の訂正にとどまらず、昭和や大正、さらには明治といった時代を一挙に身近に感じさせてくれます。X上のコメントにもあったように、100年の間に社会は大きく変化してきましたが、今に至るまで活躍されている大正・明治生まれの方々が存在することを思うと、過去と現在が地続きになっている感覚を覚えます。

「100年前は思ったよりも昔じゃない」。そんなギャップが私たちの歴史観にちょっとした刺激を与えてくれるのかもしれません。あなた自身の家族や身近な人の生まれ年を振り返れば、さらに“リアルな100年前”を体感できるはずです。