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「23年前は59円だったのに」マックの値上げに賛否わかれる「100円マックは何処へ」「仕方ない」

  • 2025.3.11
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出典:TRILL

「マクドナルドがハンバーガーを190円に値上げ」というニュースが駆け巡り、SNS上では驚きと嘆きの声が飛び交っている。

100円マックって言ってた頃が懐かしい」「2002年は59円だったのになあ」と、かつての破格価格を知るユーザーからは悲鳴が続出。一方で「原材料費と輸送コストが爆上がりだし、ボランティアじゃないんだから仕方ない」と値上げを受け入れる意見も多く見られる。

物価高が止まらないなか、電気代やガソリン代など生活コストの上昇は企業努力だけでは吸収しきれない。「マックは値上げしてもなおリーズナブルだと思う」と肯定的に捉える声が上がっている。

「しれっと値上げするよりは良心的」と評価の声

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出典:TRILL

マック値上げ、このご時世に大幅値上げせずにギリギリのラインで堪えていると思う」という書き込みが示すように、今回の値上げをやむなしとする理由として挙げられるのは、世界的なインフレや人件費の上昇だ。

SNSでは「最低賃金近い非正規雇用の方が多いから、賃金引き上げの影響はモロに受ける」との指摘や「しれっと値上げするよりは良心的」というコメントも。株主優待を利用する層からは「値上げで適正な利益が出せるなら全然構わない」という声があり、企業の健全経営を支持するムードも感じられる。

また、「世の中みんな値上げしているんだから仕方ない」「例え多少足が遠のいても離れられない中毒性がある」と、値上げ後もマックに通い続ける人は少なくない。「今どき200円以下で買えるものはほぼない」という比較の声もあり、手軽さやスピード感を含めた総合的なコスパを評価するユーザーが多いようだ。

「2002年は59円だったのになあ」と嘆く意見も

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出典:TRILL

一方で、「59円や100円で買えたころが魅力だったのに」「安くてお手軽なのが取り柄だった」と嘆く意見は根強い。近年は他のファストフード店や専門店のハンバーガー価格とも並びつつあるため、「値上げを機に、ほかの選択肢を検討する」といった声もSNS上では散見される。

2002年は59円だったのになあ」「昔はバイトの帰りにハンバーガー3個買っても300円だった」といった懐かしさ混じりの声は、多くの人にとって“安さ=マック”だった時代を象徴しているのだろう。

物価上昇と賃金の伸び悩みが同時に進む今、「学生や若年層には厳しい時代になった」「給料は上がっていないのに、ハンバーガーが190円になった」と実質賃金の低迷を嘆く声も散見される。「物価は上がり続けるが、給料は追いつかない」という現状が、不満をさらに煽っているのかもしれない。

それでも我々がマックを選ぶ理由

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出典:photoAC(画像はイメージです)

かつては「100円マック」という看板が若年層やファミリー層を惹きつけたが、今や190円でも行列が絶えない理由は「安さだけではない魅力」にあるのだろう。全国どこでも同じ味と豊富なメニュー、ドライブスルーなどの利便性は未だ根強い人気を保つ要因だ。

SNS上でも「どうしてもポテトが食べたくなる」「マックは唯一無二」と値段以上の価値を認めるコメントが目立つ。値上げによって「気軽さが失われた」と感じる声が増えている一方、「文句を言っても結局は行ってしまう」という人が多いのも事実だ。

「どこで線を引くか」を考える時代へ

マックのハンバーガー190円」という数字は、かつての59円や100円と比べると大きなギャップを感じさせる。しかし、グローバルなコスト上昇や最低賃金アップの影響を受け、企業が値段を据え置くのはますます困難になっている。

SNS上で見られる反応は、「仕方ない」と納得する声と、「安さの魅力が消えた」と嘆く声が交錯している。それでも「離れられない」と語るユーザーが少なくないのは、マックが築いてきたブランド力と利便性の証とも言えるだろう。

結局は、これからもマックを利用し続けるのか、ほかの選択肢を探すのか、あるいはクーポンや優待を活用して“お得に食べる方法”を模索するのか。私たち消費者それぞれが「どこで線を引くか」を考える時代が到来していると言えるだろう。