自分の一歩あたりの「歩幅」がどれくらいか知っていますか?
これを知っていると、歩数から歩いた距離を計算したり、距離から歩数を計算したりできます。
特にウォーキングしている方は、自分自身の運動のペースなどを把握するのに、このような計算ができるとよいでしょう。
今回は、歩幅と歩数に関する問題に挑戦してみましょう。
問題
一歩の幅は70cmです。1km歩くと何歩歩いたことになるでしょうか?
(答えは、四捨五入して上から2桁の概数で表しなさい)
1kmのウォーキングをした場合を考えてみましょう。
歩幅が70cmだと、歩数はどうなるでしょうか。
さて、今回の問題の答えは「約1,400歩」です。
解説
歩数を計算するには、次のような計算になります。
歩数=距離÷歩幅
ただし、気をつけないといけないのは、長さの単位です。1kmをセンチメートルに直して計算しましょう。
1km=1,000m、1m=100cmなので、1kmをセンチメートルに直すと、次のようになりますね。
1km
=1,000m
=100,000cm
したがって、100,000cmの距離を歩いたことになります。一歩当たりの歩幅が70cmなので、歩数は100,000÷70=1428.5・・・となります。
歩幅は70cmとしていますが、これはいつも70cmぴったりで歩いているというわけではないですよね。
計算で出てきた歩数も概数(およその数)ということになります。問題文に記載のある通り、四捨五入をしましょう。
「上から2桁の概数」というのは、どこを四捨五入すればよいでしょうか。
(今回の問題のテーマとは逸れますが、意外とここで間違えた方がいるかもしれません)
「1428.5・・・」の上から2桁というのは、「14」の部分になります。したがって、その次の「2」を四捨五入しましょう。
よって、今回の答えは「約1,400歩」ということになります。
(「4」を四捨五入して、約1,000歩というのは間違いです。)
ちなみに自分の歩幅を知っていれば、歩数から「歩いた距離」を求めることができますね。
例えば、約2,000歩歩いた場合では、2000×70=140,000cm
140,000cm
=1,400m
=1.4km
およそ1.4kmの距離を歩いたことが分かります。
まとめ
歩幅と歩数から距離を考えるというのは、ウォーキングが趣味の方はよくやっているのではないでしょうか。
自動的にそれらを計算してくれるアプリなどもありますよね。
どのような計算の仕組みになっているのかを知っていると、さらに楽しくウォーキングができるのはないでしょうか!?
※解き方は複数ある場合がございます
文・編集(監修):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」