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大人が意外とわからない「1から100までの奇数、すべて足すといくつ?」→コレ、簡単です!

  • 2024.1.27
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整数の中で、偶数と奇数は交互に並んでいます。1、3、5、7・・・が奇数。2、4、6、8・・・が偶数ですね。

では、それらを足し合わせると結果はどうなるでしょうか。

今回は1から100までの整数で考えてみましょう。

問題

1から100までの整数をすべて足すと5050です。
では、その中に含まれる「奇数」だけをすべて足すといくつになりますか?

1から100の整数のうち、奇数は50個、偶数は50個あります。

ということは、奇数だけのたし算は「半分になるはずだから5050÷2=2525だ!」と考えなかったでしょうか。実はこれは間違いです。

 

さて、今回の問題の答えは「2500」です。

解説

1から100までの和は5050ということが分かっています。

(1+2+3+・・・+99+100=5050)

このうち、奇数だけを取り出して、計算をしなければいけません。

つまり、1+3+5+・・・+97+99がいくらになるかということです。

偶数だけを取り出した計算は、2+4+6+・・・+98+100ですね。

これらを縦に並べて比べてましょう。

1+3+5+・・・+97+99
2+4+6+・・・+98+100

どちらも50個の数をたし算しています。しかし、上下の数を比べると、偶数の方が1ずつ大きくなっていることが分かります。

したがって、それぞれを合計すると、50の差が生まれることになります。(下図参照)

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「奇数の和」と「偶数の和」を合わせると5050で、それぞれの差は50です。

5050のちょうど半分が2525なので、「2525+25」と「2525ー25」とすると、差を50にすることができますね。

したがって、奇数の和は2500、偶数の和は2550ということになります。

 

ちなみに奇数だけのたし算をすると、次のような規則性があります。

1 = 1²
1+3 = 4 (2²)
1+3+5 = 9 (3²)
1+3+5+7 = 16 (4²)
1+3+5+7+9 = 25 (5²)
・・・

「n番目までの正の奇数の和はn²」という性質です。

これを今回の問題で当てはめると、1から100までに奇数は50個あるので「50番目までの奇数の和」ということになります。つまり、その和は50²=2500ですね。

まとめ

偶数と奇数の個数が同じだからといって、その和はちょうど半分ずつにはなりませんでした。

数の規則性は、様々な解法があるので、他にもどのような解き方ができるか、ぜひ考えてみてください!

 

※解き方は複数ある場合がございます


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」