SNSではユーザーが作って画像をアップしてくれた素敵なアートが楽しめますが、時にはユーザーのお祖父さん・お祖母さん世代による素晴らしい作品が見られることも。
夏井 誠(@iroha1966)さんが、亡くなったお祖父さんの作った大型アートをX(旧Twitter)上に投稿したところ、「すごい!」「精密!」「これは沢山の人に見てもらいたい」などのコメントと、2.3万いいね(2024/1/4時点)が集まりました。
夏井さんのお祖父さんの作品とは、一体どのようなものだったのでしょうか?
その投稿がこちら!
あの…マジで皆さんに拡散してもらいたいんですけど…褒めてほしいんですが…
— 夏井 誠 (@iroha1966) December 24, 2023
祖父がカニの爪と殻(固定用に紐と竹ひごは使ってるけど)で作った帆船を見てほしい
めちゃくちゃ器用な人だったのに…孫は何も出来ない不器用でございます… pic.twitter.com/xm31bJ03nc
蟹の殻で作られた帆船!!
固定用に紐と竹ひごが使われているだけで、残りのパーツはすべて蟹の殻と爪でできています。帆が何枚も張られていてとても細かく作り上げられていることがわかりますね。
せっかくなので他のアングルからも見てみましょう。
近づくと「蟹の殻だ!」「ここは爪!」とはっきり確認できます。
必要な殻や爪を集めて乾かし、これだけ大きな作品として組み立てるにはどれほどの時間がかかるのでしょうか。その熱意と根気に頭の下がる素晴らしい力作でした。
細かいところまで手を抜かないおじい様が作り上げた力作
こちらの投稿をなさった夏井さんに、このエピソードについて詳しくお話をお伺いしました!
---素敵な力作ですね!お祖父様はどういった経緯でこちらのカニ帆船を作られたのでしょうか?
「私は祖父が漁師を引退した後で生まれた孫なので、全く知らないことだらけで(当時を知る人間もほぼ亡くなっています)、推測で答えている部分が多いことをご了承ください。祖父はオホーツク海でカニ船に乗っていたので、よく売り物にならない毛ガニを貰ってきていたようです」
---カニ船に乗られていたのですね。それは大変そう……!
「カニの爪や甲羅で帆船を作るアイディアは祖父オリジナルなわけではなく、その当時はテンプレートとしてあったようです。カニの爪や甲羅をゴミとして捨てる時に臭いがすごいので、新聞紙の上でカラカラに乾燥させてから捨てるということをよくしていた記憶があります。なので、もしかしたら乾燥させる時に作ってみようと思ったのかもしれません」
---これだけのものを組み立ててみようと考えるのはすごいです! 夏井様や他のご家族は、こちらの作品についてどのような感想を持たれていますか?
「姉も私も初めて見た時はまず『すごい……細かい……さすがじいちゃん……』となりました。祖父は細かいところまで手を抜かない性格でしたが、やはり性格通りの作品だねぇと盛り上がりました。祖父が亡くなってから15年以上経って、また新たな発見ができて嬉しかったです」
---お仕事もプライベートもきっちりこなす素敵なお祖父様だったのですね。お祖父様に直接感想をお伝えできないのは残念ですが、時を超えて素晴らしいアートを拝見できたこと、心より御礼申し上げます。素敵な作品とエピソードをありがとうございました!
「最後まで作り切る根気がすごい!」地道な努力に賞賛の嵐
夏井さんの投稿を見たユーザーからは、次のようなコメントが寄せられていました。
凄く地道な作業と精密さです!
お祖父様すごい! 何よりも最後まで作りきった事が凄いです!
足で歩きそうなとこめっちゃ可愛い
なにこれすげぇ!!!!!!!!!
カニの爪と殻をちゃんと使えるようにする技術もすげぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
素晴らしいアートですね!祖父様の腕前に感嘆します。
すごい、パイレーツ・オブ・カニビ…
なるほど、これが本当の蟹工船(『蟹』で『工』作した帆『船』)ですな??
精密な帆船を最後まで作り切ったお祖父さんへの賞賛の声が数多く集まりました。「カニで帆船を作る」というアイディアそのものに驚いている方もたくさんいらっしゃいました。
昔のアート作品を楽しめるのも、SNSならではの魅力ですね!
取材協力:夏井 誠(@iroha1966)さん