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預かり所を卒業する『親友猫3匹』 残された『保護犬』の“寂しげな表情“に「元気出して」と沢山のエール

  • 2024.1.16

保護犬や保護猫の預かりボランティアというものがあるのをご存じでしょうか。保護施設などで保護された犬や猫を、新しい家族が決まるまで預かる役割を担っています。新しい家族との生活がスムーズに始められるように、人間との暮らしに慣れさせる大事なお仕事です。

ティーカッププードルのくるみちゃんの愛らしい様子を投稿しているInstagramのアカウント・くるみたん(@kurumitaan)さんは、保護猫の預かりボランティアもしています。

くるみちゃんのお家に、ある日かぼすちゃん、れもんちゃん、すだちちゃんという元気な保護猫ちゃんたちがやってきました。最初は保護猫ちゃんたちも警戒していたものの、徐々に打ち解け、一緒に遊んだり眠ったりする仲良しになっていったのだそう。

そんな中、無事に保護猫ちゃんたちの里親さんが決定。

保護猫ちゃんたちを里親に引き渡した後のくるみちゃんの様子をInstagram上に投稿すると「元気出して」「寂しいね」などのコメントが寄せられ、話題になっています。

その様子が、こちら。

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出典:くるみたん(@kurumitaan)さん

くるみちゃんは仲良しだった大好きな保護猫ちゃんたちが居なくなってしまって、落ち込んでしまいました。ブランケットの上で丸まって元気がなさそうなくるみちゃん。飼い主さんが声をかけても元気が出ない様子。

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出典:くるみたん(@kurumitaan)さん

飼い主さんが「ごはん食べる?」と優しく声をかけても、しょぼんと寝たまま。大好きなおやつを鼻先に差し出されても、食べずに寂しそうにしています。

こちらが、くるみちゃんと、かぼすちゃん&れもんちゃん&すだちちゃんです。

 

飼い主さんも「私だけがさみしいのかなと思ってたけど、どうやらくるみの方が意気消沈してました…。くるみにとって猫の存在は
飼い主が思っていた以上に大きかったみたい」と振り返ります。

元気な3匹に囲まれて、楽しそうにしていたくるみちゃん。3匹のお姉さんの気分だったのかもしれませんね。

保護猫ちゃんたちの預かりをした経緯

くるみちゃんと3匹の保護猫ちゃんたちについて、くるみちゃんの飼い主(@kurumitaan)さんに詳しいお話をお伺いしました。

---かぼすちゃん、れもんちゃん、すだちちゃんを保護、預かりした経緯を教えてください。

「まず、保護猫預かりをはじめたきっかけは、預かりボランティアの存在をSNSで知り、興味を持ちました。そんな中、くるみの繋がりから今の保護主さんを紹介してもらったことで、実際に預かりボランティアをスタートしました」

---くるみちゃんから繋がった縁だったのですね。

かぼす・れもん・すだちは、預かり2期生となりますが、多頭飼育崩壊現場からレスキューされた子たちで、一時保護のお宅から東京まで運ばれてきたときは、食事ができておらずガリガリで、運動もできなかったようで筋肉もなく、ボロボロの状態でした」

---最初はお世話も大変だったのではないでしょうか?

「そこから毎日お世話をして、一緒に遊ぶようになり、体重も増えていきました。一時、結膜炎がなかなか治らず、何度も病院に通いました。3匹はとても仲が良く、好奇心のある子たちでした」

くるみちゃんと保護猫ちゃんたち

---くるみちゃんと、保護猫ちゃんたちはどのような関係性でしたか?

「くるみは、以前友人の猫と初めて遊んだときも警戒心がなく距離感もほど良く、猫好きなのかなと思っていました(そんなくるみの様子が、保護猫を預かるきっかけになった要素のひとつでもあります)。預かり1期生の女の子が、くるみに対して全く警戒心がなく、むしろ猫パンチをして遊ぶなど、くるみとも想像以上に仲良く遊ぶことができていました。くるみもその子と遊ぶのが楽しそうに見えてました」

---くるみちゃんとしても大歓迎だったわけですね。

「その延長で2期生をお迎えしたときも、くるみは遊びたい気持ちがあり、遊びの誘いをしてましたが、かぼすれもんすだちは最初は警戒心が強く、くるみに対してシャーと怒っていました。しばらく、くるみが近づいても怒られていましたが時間が経つにつれて、3匹もくるみに慣れ、近くで寝られるようになったりと距離が縮まってきていました

---その後もどんどん距離が縮まっていったのでしょうか?

3匹が走り回っているところを、後から追いかけるのが好きなくるみですが、追いかけると怒られていたものの、次第に、猫たちも追いかけられても気にならなくなり、卒業する前にはさながらトムとジェリーのように3匹をくるみが追いかけて遊ぶのが散見されていました」

---一緒に遊べるようになって、くるみちゃんも嬉しかったでしょうね。

「猫たちも猫パンチしようとするなど、遊び仲間として認知されていたように思います。
一緒に過ごした1ヶ月半の間、日中はもちろん、夜もみんなでひとつのベットで寝るなど、家族のような時間を過ごしていました。それもありくるみもかぼすれもんすだちのことを大好きになっていたのではないかと思います」

かぼすちゃん、れもんちゃん、すだちちゃん、卒業へ…

 

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出典:くるみたんの保護猫活動日記(@hogonekotaan)さん

---かぼすちゃん、れもんちゃん、すだちちゃんの里親さんが決まったのはどのような経緯だったのでしょうか?

「普段よりInstagramのアカウントから普段の様子などを発信することで、里親さんの募集を行なっております。DMにて多数問い合わせはありましたが、3匹とも仲が良かったこともあり、誰かを残して引き取ってもらうというより、この子たちの幸せのためにも、できれば3匹で引き取ってもらえる方を優先して里親さん探しをしていました

---里親さんを選ぶのも重要なお仕事ですね。

「そんな中で今の里親さんから連絡をもらい、お見合いをし、過去の動物飼育歴や実家での生活のことを伺い、この子たちを幸せにしてくれる方だと確信して、トライアル、譲渡を決めました。家族がとても動物好きであったり、過去に野良猫を引き取って飼っていたり、山羊など珍しい動物を飼っていた経験があったりということで、とても安心できました」

---素敵なご縁があって良かったです!現在のくるみちゃんのご様子はいかがでしょうか?

「かぼすれもんすだちが卒業して3週間ほど経った後、新しくこんぶ、わかめ、もずく、めかぶという4匹の預かりの保護猫ちゃんがやってきました

---くるみちゃんは早く遊びたそうですね!

「まだミルクしか飲めない状態の子猫なので、くるみと遊ぶのは少し先になりそうですが、くるみは早く遊びたくて保護猫ちゃんたちが部屋の中を歩いてると、遊びに誘っています。まだまだシャーされて相手にしてもらえてませんが(笑)」

こちらのアカウント・くるみたんの保護猫活動日記(@hogonekotaan)では、保護猫活動や里親さん募集について投稿されています。

くるみちゃんへたくさんのエール

こちらの投稿を見た人たちからは、さまざまなコメントが寄せられました。

「くるちゃん、可愛すぎます 寂しいよね いっぱいママたんに甘えてね」
「いっぱい抱きしめてあげてください」
「こんなにも感情豊かに育っているくるみたん。寂しげな姿にこちらも泣けてきます。ママさんを独り占めですよ!元気出してね」
「猫ちゃんいなくなったから寂しいんやね」
「くるみちゃんのお優しさがたくさん伝わってきました 初めは猫ちゃんたちと距離あったご様子でしたが、すっかり仲良しだったのですね」

落ち込んでいるくるみちゃんを心配する声がたくさん届きました。優しいくるみちゃんは、急に猫ちゃんたちがいなくなって寂しくなったのですね。

新しい保護猫ちゃんたちをお迎えして、また優しいお姉さんのように面倒を見られる日も近いかもしれません。早く一緒に遊べるようになると良いね、くるみちゃん。



取材協力:くるみたん(@kurumitaan)さん、くるみたんの保護猫活動日記(@hogonekotaan)さん