1. トップ
  2. まるで『珪化木』→あまりの“再現度の高さ”に「普通に凄い」と絶賛の声も

まるで『珪化木』→あまりの“再現度の高さ”に「普通に凄い」と絶賛の声も

  • 2023.12.19

クリスマスのメニューといったら、チキンとケーキを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。クリスマスケーキも定番の白い生クリームのデコレーションケーキやブッシュ・ド・ノエルなど、さまざまですよね。

クリスマスケーキを手作りしているという、ジオガシ旅行団／Michiko SUZUKI（@geogashi_R）さんが、今年のケーキについてX（旧Twitter）上に投稿すると、そのモチーフに驚きの声が上がり、話題になっています。

いったいどんなケーキなのでしょうか？

一風変わったクリスマスケーキをご覧ください。

undefined
出典：ジオガシ旅行団／Michiko SUZUKI（@geogashi_R）さん

こちらは、ジオガシ旅行団／Michiko SUZUKIさんの作った「クリスマス珪化木ブッシュ・ド・ノエル」です！

珪化木とは、木が長年の時間を経て石化したもので、石英や水晶などと同様に固くなります。 なお、中には一部が石炭、または石炭に近い状態になっているものもあります。

確かに珪化木にそっくりです！もともとブッシュ・ド・ノエルとはフランス語「クリスマスの薪」という意味で、丸太のような見た目ですが、珪化木ブッシュ・ド・ノエルはよくあるブッシュ・ド・ノエルとは少し色味や質感が違うようですね。

 

珪化木ケーキへのこだわりとは

こちらのクリスマスケーキについて、ジオガシ旅行団／Michiko SUZUKIさんに詳しいお話をお伺いしました。

---この珪化木ケーキを作られた経緯を教えてください。

「毎年クリスマスには、普通のいちごがトッピングされたケーキを焼くのが恒例でした。当初は、ブッシュ・ド・ノエル（クリスマスの丸太）も良いアイデアだと考えていたのですが、偶然手に入れた骨董品の珪化木が視界に飛び込んできました」

---毎年作られているのですね！よくお菓子作りをされているのでしょうか？

「私は日頃、ジオガシ旅行団という景色を菓子化して大地を楽しむ活動をしています。そのため、うっかり手元にある貴重な珪化木に触発され『これを生菓子で再現できるだろうか』という欲望に抗えず、家族の期待を上（下？）回るクリスマスケーキを作ることになりました」

---珪化木に似せるためにどのような工夫をされたのでしょうか？

「長い時間をかけて石化した木が地層の中で美しく変化した質感と色味の再現に工夫を凝らしました。家族の満足度との兼ね合いをとりながら、華やかなクリスマスケーキとの乖離をせず自分を満足させる、とても難しいせめぎあいでした」

---質感と色味の再現は難しそうですね。

「形状、色合い、質量などを検討する時間は長く、妄想の中でさまざまなアイデアが浮かびますが、実際に作る際には一発勝負となります。クリームからちら見えしているケーキのボディは、ココアスポンジで作り上げたことが特筆すべき点です。良い感じで重さをビジュアルで再現できました」

---隣に並べられている珪化木と比べると、とても高い再現度だと思います！

「反省点は表面をデコレートする生クリームにチョコレートをやや多く入れてしまったことです。もう少し黄色みを強調すべきでした。写真の下地にある土の様なものは、火山噴出物であるスコリアを焼きチョコレートで再現した、こちらもお菓子です」

---火山噴火物まで再現されていたのですね！不評だったと記載がありましたが、ご家族がケーキをご覧になったときはどのような反応でしたか？

「『またか…』といった感じです。日頃創作に失敗したものの消費を助けてもらっているので、その延長のような扱いになりました。せっかくのクリスマスなのにという空気に一瞬緊張しましたが、実際切り出して食べてもらうとおいしいね！と皆が笑顔になったので安堵しました」

---ご家族が笑顔になったとのことで良かったです！今年のケーキの中身はもう決められましたか？

「今年も家族向けのケーキとなるため、引き続き美味しさを最優先に考慮しています。とはいえ、私の満足も叶えたいので写真に写る本物の珪化木と見劣りしない見た目に仕上げることに燃えています」

---さらに再現度を高めるのですね！

「中身は美味しいフルーツと生クリームをつめて見た目のハンデを覆いたいところですが、悪い癖がまた発動しないともわかりません。ずっしりと重く変化した珪化木の質量を再現すべく、中身をういろう（オパールっぽくもなる）にするなど妄想しましたが、私の気の変わらないうちにクリスマスがくることを家族もきっと願っていることでしょう」

---ここまでくると、さらにこだわりたくなってしまいますよね！

「本気で珪化木を再現するとしたら、生菓子ではなく焼き菓子でカリッと仕上げたいので、これはまた別の機会にチャレンジしようと思います」

---珪化木の焼き菓子もぜひ見てみたいです！

大絶賛のクリスマスケーキ

こちらの投稿を見た人からはさまざまなコメントが寄せられました。

「普通に凄いと思うけどなぁ(*´ω｀*)上手です(*´∀｀*)」
「え、めっっちゃいい！食感とお味に興味津々です笑」

また、ケーキの中身についてのアイディアも寄せられました。

「いつも楽しませていただいております
珪化木ブッシュドノエル、超好きです…!!
個人的にはオパール化した珪化木ケーキ見てみたいですｂ
最近は食べられるホログラム箔などあるそうなのでご参考までに…」
「砕いたべっこう飴を入れて琥珀とか！」
「一部ゼリーとか入れて、オパール化も楽しそうな気がします」
「パイン飴砕いて、中に練り込んで蛍光させましょう！珪化木で蛍光する時って、中の玉髄や瑪瑙がライトに反応して黄色くなるくらいしか印象ないですが ここはハイアライトオパール風に緑の強蛍光とかシャレてますかね」

今年の珪化木ケーキは、どのようなケーキになるのでしょうか。大切な人ととっておきのケーキで、素敵なクリスマスをお楽しみください…！

取材協力：ジオガシ旅行団／Michiko SUZUKI（@geogashi_R）さん

次の記事
の記事をもっとみる