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アイスをおねだりするも、夫「わがまま言うな」姉「やだ」→絶望の中、妹が見せた“大人な反応”に、称賛の嵐

  • 2023.12.21
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

子どもの言うことはどうしてあんなにコロコロ変わるのでしょうか?「この習い事したい!」と散々言っていたのに、いざ申し込もうとしたら“やりたくない”と言ったり、「絶対にこれが欲しい!」とごねていたのに数分後には他のおもちゃを欲しがったり……。振り回されて大変な思いをしている親も少なくないようです。

はな(@mame_to_hana)さんが、ファミレスでの我が子のやりとりを見た親としての思いをX(旧Twitter)に投稿すると、多くのコメントとともに1.6万いいね(2023年12月19日時点)を集め、話題になっています。

姉妹の間で一体何があったのでしょうか?

気になる投稿がこちら。

ファミレスで、プリンをたのんだものの
姉のアイスを見て
「アイスがいい」と騒ぎ始めた3歳娘。
我儘言うなと叱る夫。叱られてさらに「アイス」と騒ぐ娘…。
でも本当にそれって我儘だろうか?
母「他を見て気持ちが変わることってあるよね。それは悪いことじゃないよ。ただ今日はプリンをたのんだからアイスはもうたのめないんだ」
すると
妹「お姉ちゃん、一口下さい」
姉「ヤダ。一人でたべたいから」
妹「じゃあ次頼むね」
自ら交渉し、断られても、なんと切り替えた!すごいじゃないか!
子どもの不器用な気持ちの主張を、親側が「我儘」とあっさりみなしてることって、あるんだろうな。
因みに姉も妹に邪魔されずにアイスを堪能でき
満足したのか「もういらないからあげる」と最後は妹にあげていた。

自分で選んで注文したはずなのに、他の人が頼んだメニューを欲しがる……まさに子どもあるあるですよね。

ここで親は咄嗟に「自分が選んだんだから我慢して食べなさい」「しょうがないからお姉ちゃん、ちょっと分けてあげて」などと言う場合も多いのではないでしょうか。

しかし、はなさんは妹ちゃんの気持ちを代弁しつつもどうにもならないことを伝え、お姉ちゃんにも我慢させることがないように配慮した結果、この問題を幼い姉妹で見事に解決!驚いたことに、お子さんたちはまだ6歳と3歳なんだそう。

親が子どもの立場になって考えることの大切さを教えてもらったような気がします。

 

妹の思いと姉の思い

今回のエピソードを投稿された、はなさんにお話を詳しくお伺いしました。

---お子さんの一連の会話や行動から感じたことについて教えてください。

「『やっぱりあっちがよかった』という思いは、大人でも後悔しますし、目で見たら余計に『だよねー。食べたくなっちゃうよねー』って感じでした。ただ、父に『我儘だ』と怒られた後は、娘には気持ちが変わることや、それを主張することは、怒られるような、いけないことだ、とは思わないで欲しかったです(あくまでも主張の仕方の問題なので)

---お姉ちゃんがアイスは一人で食べたい、と言った時の思いはいかがでしたか?

「妹が一口ちょうだい、と姉にお願いした時は、日頃、譲ることが多い姉だったので、たまには断ってくれてもいいと思っていました。妹の『食べたい』気持ちと同じく、姉にも『食べたい』という思いがありますから。ただ、断られた妹は泣いてごねるかな?と思っていたので、本人から『次』のキーワードが出て、気持ちを切り替えてくれたことに純粋に驚きました。日頃の『また今度ね』の言葉かけがつながったんだなと成長に感心しました

---最後にはお姉ちゃん、アイスをあげていましたね。

「姉は最後『口の中が甘くなったからもういらない』と言ってましたが、妹への優しさで少しくれたのではないかな?と想像しています

---優しくて聡明なご姉妹ですね。今回の出来事を振り返って、いかがでしたか?

大人側が『半分こ』『一口あげて』と強制的に解決策を提示していたら、姉は不機嫌になり、妹に辛く当たって喧嘩になっただろうなと思います。その日は姉妹そろって笑顔で食事ができ、その平和に親はほっとしました

旦那さんや周囲の反応について

---このやりとりについて旦那さんはどうおっしゃっていましたか?

「妹は普段、年齢的なこともあり、わがままが多くなっていました。そのわがままに困らせられることが多く『わがままを言って騒ぐようなら、次は連れてこられない』と叱っていましたが、いざ姉妹のやり取りが開始されると、何も言わずに、静かに見届けていました

---こちらのご投稿に様々な反応がありましたが、コメントについて感じたことなどがあれば教えてください。

●「一口あげなさい、など言わず、姉に我慢させないのがよい。自分は我慢しろと育てられた」などのコメントに対して
→「私も長女なので、すごく分かります。親の発言は子どもにとって力があるもの。長子に我慢をさせれば、その場は収まるものの、言われた子どもの中にはいつまでも理不尽さが残ったりします。幼い下の子を言いきかせるのは大変ですが、今後も家族の一員としてお願いしたいです」

●「叱る父、気持ちに寄り添う母のバランスがよい」というコメントに対して
→「私は、夫は少し怒りすぎなのでは?と思うこともあったのですが、父と母の対応が異なること、役割が違うことが、子どもに対して、より学びになることもあると考えさせられました

●「3歳児だから大人みたいに振舞えなくて当然。わがままといって切り捨てると交渉力が育たない」などのコメントに対して
→「子どもの困らせられる行動を、わがまま、と感じることは私もよくあります。ただ、一度わがままだとみなしてしまうと、その後、叱ったり、怒ったりして無理に言うことをきかせようとしてしまうんです。意思表示と気持ちの切り替えを学んでる最中なんだということを改めて意識していこうと思いました

---子育てをしていくうえで知っておきたい、大切なエピソードをありがとうございました!

子どもに寄り添うことの大切さ

この投稿を見た人たちからは、次のようなコメントが寄せられました。

子供って親が思う以上に色々考えてるなって思う
ダメよってただ言うのではなく、子供自身に考えさせつつ、ママも一緒に考えていらっしゃるところがとっても素敵だなと感じました
お姉ちゃまも優しい
案外子どもって自分の気持ちに共感して貰えると落ち着きますよね
大人だって愚痴った時とかに反発されたり正論言われるより共感して貰えると嬉しいし話しやすいですもんね
ママが頭ごなしにダメ!とならないことに感動!
妹ちゃんのお願いしますができることもすごいし
それで断られても切り替えることが出来るのも凄い
お姉ちゃんのちゃんと理由を言えることもすごいし
最後にあげたのもすごいし
なんか凄いことだらけだな
語彙力どっかいった!!見習うことだらけ!!
すごい
絶対「わがまま言わないの」って言っちゃいそう
勉強になりました

子どもの気持ちを理解して共感する、というはなさんの行動に多くの方が素敵だと感じたようです。子どもがぐずった時に同じように対応するのは簡単なことではありませんが、頭の隅に置いておくだけでも、子育てをする上でいつか役に立ってくれるのではないでしょうか。

また、幼い姉妹2人にも賞賛のコメントが。

 切り替えられる妹ちゃんもすごいし、お姉ちゃんが『1口ちょうだい』って言われた時に『やだ』と断れる環境なのも羨ましい お姉ちゃんなんだから、という無言の圧力がない世界
結局姉妹で解決凄いな
他を見て気持ちが変わることは大人でもある 姉妹の会話がほのぼの 優しい妹思いのお姉ちゃん

3歳ながら自分で気持ちを切り替えられた妹ちゃんもすごいですが、お姉ちゃんもまだ6歳の年長さんであるにもかかわらず、最後にはアイスをあげるあたり、きっと妹さんのことを気にしてくれていたんでしょうね。

さらに、実際に下にきょうだいがいた人からの意見も寄せられました。

いいママだわ…
弟がいつもこんなで、必ず母親は「お姉ちゃんなんだから譲りなさい、あんたプリン食べればいいでしょ」というタイプ
両親とも末っ子で甘やかされて育てられたので、上の子は当然そうすべきと思ってて、上の子の気持ちなんてかわからんと言われたこともある
未だに根に持ってる私
すごい…最後まで花丸の姉妹ですね。
あげたお姉ちゃん、やっぱりお姉ちゃんだなあと思いました。(元お姉ちゃんより)

最近では「上の子をもっと優先してあげましょう」という声も多く聞こえますが、子ども時代に年下のきょうだいの主張に振り回された経験がある方もとてもたくさんいるようです。

「お兄ちゃんだから」「お姉ちゃんでしょ」などと言われ、我慢して下の子に分けたり譲ったりした思い出はなかなか簡単には消えないんだそう。

きょうだいといえど、みんなまだまだ子ども。それぞれの気持ちをしっかりと大切にすることで、子ども自身も落ち着いて考えて判断できるようになるのかもしれませんね。



取材協力:はな@子育てと自分育てを一歩づつ(@mame_to_hana)さん