この記事では、2桁同士のかけ算がたった5秒で解ける「インド式計算」をご紹介します。暗記に頼らず、基本的な九九の知識を活用するこの計算方法は、知っていればとても便利です。
さまざまなシーンで役立つこの方法を通じて、計算の自信と効率を高めましょう。
問題
23×27は?
普通に筆算をすれば少し時間がかかりますが、インド式計算を使えば一瞬で解けます。
まずは答えを見てみましょう。
答えは「621」です。
解説
インド式計算は、2桁同士のかけ算を簡単に解くための方法で、筆算よりも早く答えを出すことができます。
今回取りあげるのは「23×27」の計算ですが、この方法のメリットは、暗記に頼らずに基本的な九九の知識で計算できる点にあります。
「23×27」の計算では、以下の特徴があります。
両数の十の位が同じ(2)
両数の一の位の和が10(3+7=10)
これらの特徴にもとづいて、下記のような手順で計算していきましょう。
【手順1】
まず、十の位の数(2)に1を足した数(3)を掛けます。
(2×3=6)
【手順2】
次に、一の位の数同士(3と7)を掛け合わせます。
(3×7=21)
【手順3】
最後に、手順1と手順2の結果を順に並べます。
(6と21を並べて、621が答え)
このように九九の範囲内での簡単な計算だけで、答えを出すことができるのです。
それでは、この方法を使って他の問題にも挑戦してみましょう。
練習問題
(1)46×44
(2)81×89
(3)35×35
ここでは(1)のみ解説します。
【手順1】
十の位(4)に1を足して5を掛けます。
(4×5=20)
【手順2】
一の位同士(6と4)を掛けます。
(6×4=24)
【手順3】
手順1と手順2の結果を並べます。
(20と24を並べて、2024が答え)
答え
(1)2024
(2)7209
(3)1225
まとめ
今回の問題のように、インド式計算は特定の条件を満たす場合に素晴らしい効果を発揮します。マスターすれば計算のスピードが大幅に向上しますよ。
日々の生活や仕事での計算にこの方法を取り入れて、時間を節約し、効率をあげましょう。
文・監修:SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」。