さまざまな量や大きさを表すのに使う「単位」。生活する上で、なくてはならないもののひとつです。
そのため、身近な単位であるメートル(m)やリットル(L)などは、小学校低学年から学習をします。
ただ思い返してみると、あまり使わない単位もあるのでは・・・?
「デシリットル(dL)」という単位を覚えているでしょうか。なかには、小学校で習って以来使っていないから忘れてしまったという方もいるかもしれません。
このデシリットルという単位、見かけることは少ないけれど、もちろん使われている場面もあるのです。
今回は、このデシリットルがどれくらいの量を表す単位なのかを確認してみましょう。
問題
15dLは何L?
リットル(L)というのは、かさ(体積)を表す単位の一つです。
日常生活では、リットル(L)とミリリットル(mL)を使用することが多いため、デシリットル(dL)で表記されると、どれくらいなのかというのがすぐに分からないかもしれません。
では、今回の答えは「1.5L」です。
解説
デシリットルとリットルは以下のような関係になっています。
1dL=0.1L
「d(デシ)」はこの接頭語とよばれ、「10分の1」を意味します。
つまり、
15dL
=15×(1/10)L
=1.5L
ということです。
主な接頭語としては以下のようなものがあります。
m (ミリ):1000分の1
c (センチ):100分の1
d (デシ):10分の1
k (キロ):1000倍
つまり、リットルに関係する単位変換をまとめると次のようになります。
1L=1000mL
1L=100cL
1L=10dL
1kL=1000L
センチリットル(cL)という単位もあるんですね。
そのなかで、デシリットル(dL)は、小学校で習う単位であるにもかかわらず、日常では見かけないような気がします。
実はまったく使われていないわけではなく、私たちの気がつかないところで使われています。
例えば、「野菜の種の販売単位」です。
ホームセンターなどで売っている野菜の種は、2dLずつで販売されていることが多いですよ(パッケージにも2dLの表記があります)
見つけたら、ぜひ確認してみてください!
まとめ
小学校以外で使わないと思っていたデシリットルという単位、知らないところで使われていたんですね。
もちろんデシリットルが使用されるのは、野菜の種だけではありません。
他にはどのような場面で使われているのか探してみると面白いかもしれません。
文・監修:SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」。