思わず驚愕！？【フランス人】が日本の教育を初めて見た反応とは？

2024.1.12

日本に恋して20年以上、侘び寂びが大好きな東京在住のフランス人、オレちゃんことオレリアンさん。恋愛や食べ物、人生、仕事などをテーマに、フランスと日本の文化の違い、フランス人のお友だちとの東京ライフについての動画がアップされており、チャンネル登録者数は53.9万人（2024/1/10時点）。“べべちゃん”という愛称で知られています。

今回はYouTubeチャンネル『Bebechan - 日本のフランス人』の人気動画の中から、『フランス人両親が日本の教育に思わず驚愕...給食や掃除を初めて見た反応は？【海外の反応】』をピックアップ！

今回は日本の給食の映像を見て、5人の子どもを持つというオレリアンさんのご両親に、日本の教育について知ってもらおうという企画。オレリアンさんが解説しながら、日本の教育に関する映像を4本、見ていきます。

ご両親の教育について、フランスの中でも厳しかったと話すオレリアンさん。果たしてお二人は日本の教育にどのような反応を見せるのでしょうか？

【日本の教育1】プール掃除

まずはじめに見るのは、“プール掃除”の映像です。

そもそも学校の敷地内にプールがあること自体にも驚いているご両親。映像には、プール開きの様子が映し出され、小学生の子どもたちがみんなで元気よくプール掃除をする姿が。そんな日本の小学校のプール掃除の様子にご両親は…？

まずはお母さんからコメントが。衛生管理を子どもたちに任せて、楽しく取り組めるようにしている教育形態に着目。教育方針や自分たちの意思を持って掃除に取り組む子どもたちが印象的だったようでした。なかでも、プールへの感謝の気持ちを著していた子どものコメントが印象的だったようで、

お母さん「環境に対する尊敬や感謝の気持ちを学ぶことができるのね」

と感心。プールへの感謝やその施設を提供している学校への敬意が感じられ、プール掃除の取り組みに対して素晴らしい活動だと高く評価していました。一方、お父さんは、

お父さん「グループに分かれているね。この年齢にしてチームワークも学ぶのか？」

と驚いた様子。一人ひとりがクラスの一員として熱心に取り組む姿に感心しているようでした。

【日本の教育2】学校周辺の慈善活動

続いて見るのは、学校周辺地域で“慈善活動”をしている映像です。学生服を着た高校生たちが、学校周辺を清掃している様子を見て、フランスでは見られない光景だと驚いているお母さん。

お母さん「学校や近隣地域まで大切にする姿に感銘を受けたわ！」
オレリアンさん「子どもの頃にこの教育を受けたことが、この景観のきれいさに反映されてる」
お父さん「そうかもしれないな」

とオレリアンさん含め三人とも、高校生の慈善活動に対していい取り組みであると感じている様子でした。同時に、子どもの頃からの教育方針のお陰からか、日本の街の道が清潔に保たれている点についても高く評価していました。

一方、映像内の高校生が制服で活動をしていたことで、お母さんは制服についても気になった様子。

制服にもさまざまな役割があり、制服を通じて規律を守るということを身につけることができたり、自分たちがどこの学校の学生であるかが一目でわかるようになっていたりと、日本では教育の一部であると言っても過言ではありませんよね。しかし、フランスでは制服はないのだそう。そんな馴染みのない制服文化にご両親は、

お母さん「制服は子どもたちに服装の規律を教えることができる」
お父さん「コミュニティーやチームを大切にし、助け合う感覚が強い印象がある。フランスではあまり見かけない感覚だと思う。」

など、各々教育の一部としていい形になっていると感じているようでした。私たちの中では当たり前になっている制服ですが、当たり前でないフランスで過ごしているご両親にとっては印象的なことだったのかもしれません。

【日本の教育3】学校内清掃

続いて流れてきた映像は、日本の小学生が“学校内清掃”をしている様子。クラスのみんなで教室をきれいにしている姿に、

お母さん「本当に優れた教育方針だと思うわ！」

自分の学ぶ場所を自分の手できれいにするという教育理念に感心しているお母さん。そこに、一緒に映像を見ていたオレリアンさんが教室についてコメント。

オレリアンさん「フランスは授業ごとに教室が変わるから、クラスの教室がない」

日本とフランスの学校環境の違いから、自分の教室という感覚に新鮮さを感じている様子のオレリアンさん。オレリアンさんにとっての学舎といえば、授業ごとに移動するため、学校全体をイメージするよう。“自分の学び場（教室）を自分で掃除する”という感覚に少し違和感があるのかもしれません。

それを聞いたご両親は、「昔はフランスでも日本のように自分のクラスがあり自分たちで掃除も行っていた」と、自身が学生の頃の様子を話しはじめます。ほうきがけやワックスがけなどの経験を思い出し、どこか楽しさもあったと話すお母さん。

お母さん「なぜフランスで廃止してしまったのか本当に気になるわ。昔はやっていたのに全て廃止するなんて」

日本の映像を見て、なくなってしまった学生の掃除の文化について、フランスではなぜそうなってしまったか気になっていると同時に、改めていい教育方針であると感じている様子でした。

反対に、“トイレ掃除”のシーンでは、お二人とも驚きを隠せない様子。トイレまでも子どもに掃除させることはフランスでは考えられないことなのだそう。

お母さん「みんな反抗するでしょうね」
お父さん「フランスでは考えられないな。親が黙ってないだろうね」
お母さん「でもトイレ掃除ってとても大切だと思うの」

驚くと同時に感心している様子のご両親。お孫さんたちが「学校のトイレが汚いため使わない」と話していたことを思い出して、日本との違いをより一層感じているようでした。

【日本の教育4】給食

最後に流れた映像は、小学校の“給食”の様子。生徒と先生が同じ給食を同じ空間で食べていることに、オレリアンさん含め三人ともとても驚いています。この場面に、

お母さん「それは素晴らしいことだと思うわ！」

と感心しているお母さん。フランスでは、生徒と先生は別の部屋で食事をとり、先生は給食ではないものを食べるのだとか。なかにはワインを飲んでいた先生も…！？一方お父さんは、

お父さん「社会人も、上司と部下が一緒に飲みに行ったりするんだよね？」
オレリアンさん「交友関係を深めるんだよね」

と、目上の人と同じ席で食事をすること自体に新鮮さを感じている様子。協調性に重きを置いた教育が多い、日本ならではの文化なのかもしれませんね。

日本の教育方針に厳しいフランス人両親も感心！

動画を見終えたご両親は、日本の教育について、それぞれこのようにお話ししています。

お父さん「日本の協力する感覚はとても貴重だと思う」
お母さん「日本の教育方針にはとても感銘を受けたわ。制服もそうだし、掃除や給食当番まで。フランスも昔はそうだったの。日本はこのまま変えないでほしいわ」

フランスでは、高校まで教育費は無料が一般的で、なかには大学が無料なこともあるのだそう。その点、日本は各家庭が制服や授業料を支払っているので、各々の国の教育方針に、それぞれの良さがあることがわかりました。特にお母さんは、掃除などを“役割分担して子どもたちが自ら行う”という教育方針が、フランスではなくなってしまったことを残念に思っているようで、日本ではなくならないでほしいと願っていました。

動画にはたくさんのコメントが！

コメント欄では、日本の教育方針についてのコメントが数多く集まり、盛り上がりを見せていました。

日本の教育もだんだんと変わってきてはいるけど掃除や給食などは変わることなく恒久的に続いてほしいものですね。

フランスでも、昔は、配膳とか掃除をする学校があったというのは、意外でしたね。

日本人は給食好きすぎて、大人になっても食べたくなるので、給食みたいな料理が食べれるレストランまであります。ちなみに好きだった（嫌だった）メニューで2時間ぐらい喋れると思う。

男子がホウキでチャンバラをして女子が「ちょっと男子！ちゃんと掃除しなさいよ！」という光景が学校の男女格差あるあるです。

高校からは自分たちで掃除することはなくなったけど「代わりに誰かが掃除している」っていうのが分かってるから皆きれいに使うようには心がけてたなぁ

フランス人両親も認める日本の教育

私たちが学校で当たり前のようにしてきたことが、フランスで過ごしたオレリアンさんご一家には新鮮なようでした。動画の中には、大人になった今だからこそわかる、私たち自身も学校でやっていてよかったと感じる教育も紹介されていましたよ。

これを機に、たまには学生の頃の大切な学びを思い出して過ごしてみるのもいいかもしれません。ぜひ動画の方もあわせてご覧ください！

動画：『フランス人両親が日本の教育に思わず驚愕...給食や掃除を初めて見た反応は？【海外の反応】』
協力：『Bebechan - 日本のフランス人』

オレリアン
東京在住のフランス人YouTuber。YouTubeチャンネル「Bebechan -日本のフランス人」を運営している。幼い頃から日本の文化に魅了され、7年前に待望の来日。生活するにつれてますます日本の虜となり、YouTubeチャンネルを開設以降、沢山の日本の魅力を発見し、彼の鋭い観点から様々なコンテンツを発信している。好きなものは侘び寂び。

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。