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“たった5秒”で解ける算数クイズ、あなたはひらめきましたか?《小学生でもわかる問題》

  • 2023.9.19

あなたの身近に、計算の速い人っていませんか?長い計算式でも一瞬で計算してしまって、「頭の回転が速いんだな」って思いますよね。

このような人たちは、なにも地道な計算をコツコツやっているわけではありません。計算式に隠された「規則性」を見つけて、工夫することが上手なのです。

今回は、そんな規則性に気がつくと一瞬でできてしまう問題に挑戦です。

問題

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次の計算をしなさい。(制限時間5秒)
22+26+30+34+38

5つの数のたし算です。前から順にたし算をすると、少し時間がかかってしまいそうですね。

どのような工夫ができるかを探しましょう。

 

 

さて、計算できたでしょうか。

答えは150です。

解説

たし算をする5つの数にどのような規則性があるかを考えてみましょう。

22、26、30、34、38。これは数が4ずつ増えていますね。

このように、「同じ数ずつ増えている数字の並び」を等差数列と言います。

26-22=4
30-26=4
34-30=4
38-34=4
というように、隣り合う数の差が等しいので、等差数列という名前が付いています。

この等差数列のたし算は、いくつか計算の工夫がありますが、いちばんよく使うのは、「計算の組み合わせを考える」ことです。

今回の問題では、
22+38=60
26+34=60
となり、とても計算がしやすくなりますね。

ということで、次の計算ができます。
22+26+30+34+38
=60+30+60
=150

これでも十分計算が簡単になったような気がしますが、計算が得意な人はさらに工夫をしています。

実は、等差数列のたし算のうち、奇数個のたし算をするとき、真ん中の数が全体の平均になっているのです。

どういうことかと言うと、「22、26、30、34、38」の5つの平均は、真ん中の30に等しいのです。

つまり、その合計を求めるには、30×5=150という計算でできてしまいます。

まとめ

いかがでしょうか。計算が速い人というのは、単純に計算の処理スピードが速いだけでなく、このような「規則性をみつけるのが上手」なのです。

ちょっと大変そうに見える計算でも、一呼吸おいて、規則性はないだろうか、工夫はできないだろうか、と考えてみるだけで、速く、そして正確に計算をすることができるはずです。

「急がば回れ」と言いますが、実は計算もそうなんですね!


文・監修:SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」。

編集:TRILLニュース