街中でよく見る『ブロック塀』のはずが…、“予想外の事実”に「これは凄い」「最高だな」

街中でよく見るブロック塀。子供の頃は、そこから向こう側を覗いたり、手を入れて遊んだりしたという方もいるのではないでしょうか。

X（旧Twitter）に投稿された、とあるブロック塀の写真が話題となっています。

そのお写真がこちら。

道を歩いていてよく見かける光景ですよね。

この一見何の変哲もない写真がなぜ話題になっているかというと、実はこのブロック塀と道路は…。

情景師アラーキー（@arakichi1969） 2023年8月16日
【透かしブロック】
いいですか！
子供の頃からブロック塀ばかり見ていると、
将来こんな人になっちゃいますよ！

ブロック塀を持ち上げようとしているのは、巨大な人の指…？かと思ったら、実はこちらのブロック塀はジオラマなのです。

石の質感やひび割れまで精巧に再現されていますよね。

情景師アラーキー@arakichi1969 2023年8月16日
「この塀、邪魔だから退かしといて」
「ヘイ、承知しました」

情景師アラーキー（@arakichi1969）さんは、リアルな作品を制作するジオラマ作家さん。ジオラマについての本も複数出版されています。

写真をよく見ると、塀の下の溝に生えた苔や、マンホールのサビまで忠実に再現されています。果たしてどのようにしてこんなにリアルな作品を生み出しているのでしょうか。

大事なのは「探究心」

こちらの投稿をされた情景師アラーキー（@arakichi1969）さんに、作品について詳しくお話をお伺いしました！

---製作にかかった時間や特にこだわったポイントを教えてください。

情景師アラーキー（@arakichi1969）さん「投稿作品はブロック塀とアスファルト道路のジオラマのテストのために作ったもので大きさはA4ほどで1／12スケールです。このスケールはドールハウスでよく使われているスケールで模型としては比較的大きなスケールなので再現性は高く作れます。制作時間はトータルで半日ぐらいです。近所にあるブロック塀を観察してそれを塗装で再現しています。MDFという板を加工して塀を作り、そこにブロック塀の絵を描いているような感じで塗装しています」

---半日でこの作品を…！「どうやったらこんなにすごいものが作れるの？」という声もありました。秘訣などはありますか？

情景師アラーキー（@arakichi1969）さん「私は今は8年前にサラリーマンから独立してプロのジオラマ作家として活動しており、さまざまな制作依頼が来ますのでその都度作ったことのない風景、使ったことがない材料や手法を探りながらジオラマを作っていますので『制作の秘訣』という質問はとても難しいですが、一つ言えることは『探究心』だと思います。日頃の風景や旅先でみた素晴らしい光景、心を刺激した情景をそっくり自分で作り出せたら嬉しいなという気持ちとどうやったらそれを作れるだろうというチャレンジ心が最大の秘訣かもしれません」

---特にお気に入りのジオラマを教えてください！

情景師アラーキー（@arakichi1969）さん「私の代表作として、昭和40年代の駄菓子屋を再現したジオラマがあります。これは私の著書『駄菓子屋の［超リアル］ジオラマ』の書籍用に制作したジオラマです。この写真は夏の夕暮れに自宅のベランダで撮影したジオラマですが、本当にそこに存在しているかのような写真を撮ることができました」

情景師アラーキー@arakichi1969 2021年8月31日
【夏の終わり】
#本物に見えたらRT
#ジオラマ

---本物にしか見えない…！どこか懐かしさを感じ、心がポッと温かくなる風景ですね。

ブロック塀愛好家も

このツイートを見た人たちからは、以下のようなコメントが寄せられていました！

これは凄い。最初風景写真だと思ったw

再現度が凄すぎる 感覚麻痺しそう

このブロック塀最高だな 鼻血出そう

ブロック塀見てたら巨人になっちゃったってコト！？

実写をジオラマに見せるために大きな指を作ったのですね

驚くほど精巧なジオラマを数多く制作されている情景師アラーキー（@arakichi1969）さん。

これからも素敵な作品を生み出して、たくさんの人に驚きと感動を届けて欲しいです！

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文／構成：TRILLニュース

提供：情景師アラーキー（@arakichi1969）さん