来客用のお茶に、子供「お吸い物の味がする」　家主の“意外な返答“に「自信を取り戻した」

子どもの頃に周囲の大人から言われた言葉が、今でも印象に残っているという方も少なくないのではないでしょうか？

白目みさえ（@misae_yjm）さんが子どもの頃に言われたある言葉に関するエピソードを投稿すると、「すごくよく分かる」「自分もそうだった」と10.9万いいねを集めて話題となっています。

白目みさえ（@misae_yjm） 2023年7月26日
子どもの時
格式高そうなお宅でとってもお高いお茶を出してもらった時に
ボソッと
「お吸い物の味がする」
って言ったら
そばに居た祖母(魔女)には
「何言ってんだ馬鹿舌だね」
って言われたんだけど
そのお家の人は
「それは旨味だよ。
小さいのにわかるのすごいね」
って言ってくれたのね

白目みさえ（@misae_yjm） 2023年7月26日
今思えば私がお茶を好きになったのってそれがきっかけだったと思う
その時期にお吸い物の味がするお茶としないお茶を飲み比べてみたりして
子どもだから「私はお茶の味がわかる選ばれし人間なんだ」って思ってて(笑)
そういう小さな自信が未来につながって行くんだなぁと改めて思う

子どもの頃は、緑茶の苦みが苦手だった方も多いのではないでしょうか。ですが、白目みさえ（@misae_yjm）さんは、ほのかな旨味をしっかりと感じ取っていたのですね。

白目みさえさんは、精神科でご勤務しながら、「魔女」ことお祖母さんとの関係を描いたコミックエッセイ『私の家には魔女がいた 祖母の呪いにかかった孫の物語』を竹書房から出されている作家さんでもあります。お祖母さんのお話を多く綴っていらっしゃいます。

お茶農家さんも反応

こちらのツイートには、お茶農家さんなどからも多くのリプライがありました。その反響について、白目みさえ（@misae_yjm）さんにお話をお伺いしました！

---こちらの投稿は大きな反響がありましたが、中でも印象に残ったメッセージややりとりがあれば教えてください。

白目みさえ（@misae_yjm）さん「子どもだったこともあり『旨味』と表現できずに『お吸い物』と表現してしまいましたが、お茶農家さんからは『むしろ褒め言葉！』というお声をいただき安心しました。また『私もそう思ってたのでホッとしました』『自分の味覚がおかしいと思ってた！』というお声も頂戴し、旨味を感じつつも言えなかった方たちの味覚に自信とお茶農家さんからのお墨付きをお届けできたことを嬉しく思いました」

---そのお家の方やお祖母さんに言われた言葉は、当時はどのように受け止めていらっしゃいましたか？

白目みさえ（@misae_yjm）さん「魔女（祖母）は私の言うことなすことを否定するような人だったので、『馬鹿舌』と言われたことで、自分は間違ったことを言った、自分の感覚はおかしいんだ、という気持ちになり、自信がなくなりました。でもその家の方が『それは旨味』『むしろ感じ取れるのはすごい』ということを言ってくださったので、自分の感覚を肯定してもらえて自信を取り戻せた感覚がありました。また今思えば、『魔女の言うことは全部正しいわけじゃないのか？』と思えるようになったきっかけだったような気がします。この経験のおかげでその後魔女に流されすぎずにいられたのではないかと感謝しています」

「わかる！」の声が多数

このツイートを見た人たちからは、以下のようなコメントが寄せられていました！

旨味とか出汁の味って言われたら嬉しいです！！

大人の声のかけ方は、その後に影響しますね！そのお家の方のように、優しく言葉掛けできる大人になりたいです。

これめちゃくちゃ分かります…マナー教室？とかの一環でお茶とお菓子を出されたときに、出汁みたいな味するって言ったら褒められたのを思い出しました…

そうそう、玉露とかは香り甘みよりも旨みが強いなんて聞くよなぁ。

大人へももちろんですが、特に子どもへの接し方や声の掛け方は、その子の考え方や生き方を大きく左右する可能性があります。我々大人は、そのことをきちんと考えて発言していきたいですね。

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文／構成：TRILLニュース

提供：白目みさえ（@misae_yjm）さん