スウェーデンの世界遺産“墓地”を訪問した日本人男性。実感した日本と異なる価値観とは

こんにちは。トラベルライターのけんちょです。

海外旅行といえば、グルメや文化、絶景など、訪れる地域によって国内の旅先とはまた違った魅力があり、その訪問の目的は様々というもの。特に世界遺産ともなると、スケールの大きな絶景が見られたり、その土地土地の文化や歴史、価値観を感じられたりすることから、旅のハイライトになることもしばしばありますよね！

今回はそんな異国ならではのちょっと変わった世界遺産、スウェーデンの「スコーグスシュルコゴーデン」について、ご紹介したいと思います。

“森の墓地”と呼ばれる世界遺産「スコーグスシュルコゴーデン」

スウェーデンの首都、ストックホルムの郊外にあるスコーグスシュルコゴーデンは、美しい木々の中に佇む共同墓地で、スウェーデンを代表とする数々の著名人が埋葬されています。

のちに“スウェーデン建築の父”と呼ばれることとなる若き日のアスプルンド氏によって設計され、完成したのは20世紀以降と、他の世界遺産に比べて比較的新しい建築作品である点も特徴のひとつです。

そんなスコーグスシュルコゴーデンへは市街地からメトロを利用したアクセスが可能です。駅や道中には緑が生い茂り、到着する前から“森の墓地”を感じさせる佇まいがとても印象的でしたよ！

美しい緑と独特な空気感が広がる森の墓地

豊かな自然と共に暮らしてきた北欧の人たちにとって、森は精神的な故郷とされています。そんな考え方に沿って生まれたのがこのスコーグスシュルコゴーデンです。緑豊かな広大な敷地に墓地が広がり、ゆっくりと歩いて1時間ほどで見て回ることができるスポットです。

特に敷地内に鎮座する大きな十字架はスコーグスシュルコゴーデンの中でもいちばんの見どころです。穏やかながらに、どこか荘厳さを感じさせる佇まいは不思議な雰囲気が広がります。

スコーグスシュルコゴーデンでは敷地内のどこを散策してみても、ゆっくりとした穏やかな時が流れていました。おおよそ“墓地”と聞いて抱いてしまいがちなネガティブな空気感が全く感じられなかったことは驚きで、そして各地を訪れた筆者にとっても新鮮な体験でした。

これは“死”がネガティブなものではなく、精神的な故郷である「森」へ還っていくという北欧の人たち特有の考え方が体現されているからこそ、実際に筆者が現地で抱いた印象なのかもしれませんね。

異国の文化や考え方に触れられるスポット

その土地ならではの価値観や考え方が体感できることも、国内ではなくあえて海外を旅する醍醐味のひとつ。今回ご紹介したスコーグスシュルコゴーデンは、日本の共同墓地とはまた異なる空気感が印象的なスポットでした。

見た目にも美しく、そして独特な空気感が流れる“森の墓地”はまさに海外旅の醍醐味が詰まった場所で、これまでに各地を訪れた旅好きの筆者の心に強く残っている場所のひとつです。

世界遺産に登録されている場所の中では少しマイナーかもしれませんが、素敵なスポットなので今後の旅先の候補地にぜひ加えてみてくださいね。

 

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ライター：けんちょ（Instagram / Webサイト）
会社員/フォトグラファー。学生時代に友人に誘われたことがきっかけで、初海外でアメリカ横断へ。 これまでに見たことのない景色や、全く違う文化や価値観に衝撃を受け、気がつけば旅にどハマり。訪問国数25カ国ほど。訪れた魅力的なスポットはInstagramで発信中。 現在は都内IT企業に勤務しつつ、毎週のように大好きなサウナに訪れ、お財布と海外旅行欲を充電しています。